吉川晃司が舞台に初挑戦!! 「謙虚に無心で臨みたい」
手塚治虫の長編歴史漫画の代表作「陽だまりの樹」が舞台化される。その制作発表記者会見が1月19日、都内にて行われ、主演の上川隆也、吉川晃司、脚本・演出の樫田正剛が出席した。
本作は、水戸学の弁証家・藤田東湖が伊武谷万二郎に、幕末の日本において、太平洋の世の中でいつの間にか内部が腐ってしまった徳川幕府を象徴する物として「陽だまりの樹」と呼んだ言葉を作品のタイトルとしている。この「陽だまりの樹」の時代に、友情で結ばれている対照的な二人の主人公、医者の手塚良庵と武士の伊武谷万二郎の物語となる。
手塚良庵を演じる上川は「実はこういう役柄をいただいたことがないので、今回新鮮な気持ちでお受けしました。今回は、殺陣もありませんし、体力的な心配もしなくていいのでより考えながら作品に向き合いたいと思います」と思いを語った。伊武谷万二郎を演じる吉川は「舞台は初めてなので、ひたすら謙虚に無心で臨みたいと思います。ミュージカルはやったことがあるので、そこで覚えた感覚は少し使えるかな。なるべくせりふは少ない方がありがたいですね(笑)。殺陣もけっこうあるみたいなので筋トレもしないと。とにかくまずはせりふをちゃんと覚えなくては」と意気込んだ。
二人は初共演ということで上川は「まず吉川さんとご一緒できるって聞いたときうれしかったです。それに吉川さんと同い歳なので、舞台以外でのコミュニケーションが楽しみです。同じ時間を生きてきた同士ですので共通する部分もあると思うので、それは間違いなく舞台の上でも影響していくものだと思います。音楽を主にやってきた吉川さんと芝居しかやってこなかった僕との異文化交流もあるでしょうし、共通する部分とそうでない部分とのハイブリット感が出ればいいなと思います」と吉川の印象を。それに対し吉川は「胸をお借りして教わりながら、余計なことを持ち込むのは良くないと思うので、無心で真っ白いキャンバスになったつもりで舞台に上がれればと思います」と話した。
最後に上川は「この作品は、老若男女の全ての方に見てもらいたいですね。エンターテインメントですから楽しんでいただける方に見てもらいたい。今回、たくさんの役者の方にお集まりいただいて、皆さん刺激を受けられるのは吉川さんからだと思うんですよね。僕も何にインスパイアしていただけるんだろうという気持ちで楽しみです」と期待を寄せた。
■東京公演 サンシャイン劇場
全16公演 4月13日(金)~4月23日(月)
■大阪公演 新歌舞伎座
全24公演 5月4日(金・祝)~5月20日(日)
■名古屋公園 中日劇場
全6公演 5月24日(木)~5月27日(日)