佐藤江梨子、加藤和樹のW主演で舞台「レシピエント」を上演
2月29日(水)から上演される舞台「レシピエント」の制作発表会見が、1月30日、都内で行われ、主演の佐藤江梨子、加藤和樹、出演の橋本淳、大野拓朗、柳澤貴彦、吉川友、三上市朗、演出のG2が出席した。
同作は、“臓器移植”をテーマに、臓器提供者の姉で、盲目の女性・信枝(佐藤)と、信枝の弟の臓器を移植されたことによって、性格が変わってしまった借金の取り立て屋・会田(加藤)を中心に、命を巡る物語が描かれる。
佐藤は「今回、盲目の役で自分自身初めてのことが多いです。この役を通じて自分で勉強したり考えることが変わってきました。お芝居も心からというよりも目で楽しんでとか、音を聞いて反応するということがとても多かったんですが、心から人に伝えれるよう心掛けたいです。自分の人生においてこの役をもらえたことは特権だと思うし、目の不自由な方にも来ていただけるように自分も努力して違和感のないように演じていきたいです」と語った。
加藤は「極悪な取り立て屋で、性格が臓器移植したことによって変貌していく役をやります。僕自身、臓器移植に関して、記憶が転移するっていう不思議な現象にすごく興味がありました。今回そういう役を自分が演じるということですごく難しい部分があると思います。誰かの記憶が入り込んでくるという、人体の不思議をどう表現するのか、これからの稽古で作りこんでいきますが、そこから生まれてくる感情とか、今まで感じたことのない何かをこの『レシピエント』という作品では感じることができると思います」と語り、「人が死ぬ瞬間とか、記憶と共に命が受け継がれていくというか、一体そういうものって何なんだろうなと、自分自身にも問いかけながら、すてきで個性的なメンバーたちと頑張っていきたいです」と思いを語った。
最後に、「医者の役ですが、臓器移植してもしなくても、人が変化していくところを僕は演じていきたい。稽古場では、毎回そうですが、楽しくやる主義なので楽しい現場にしたいです」(三上)、「初めてのメンバーが多いのでまっさらな状態でけいこに励みたい」(橋本)、「今回が舞台初挑戦で腹式呼吸、発声をいま一から勉強しています。この現場でたくさん勉強させていただきます」(大野)、「舞台上で生きているキャラクターをG2さんと演者の皆さんと作っていきたい」(柳澤)、「今回、私が演じる役は売れないアイドルなんですけど、私もアイドルをやらせてもらっていて、役と同じく売れないところがそこはすごく共通する部分だなと。いまの感じがそのまま舞台に出せればと思っています。久々の舞台なので、皆さんに必至にくらいついて頑張りたいです」(吉川)とそれぞれ意気込みを語った。
2月29日(水)~3月11日(日)紀伊国屋ホール