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永瀬正敏のファインダーに映った強く美しい青森の風景

2012/02/08 17:00

永瀬正敏は一つ一つの風景をカメラに収めていく
永瀬正敏は一つ一つの風景をカメラに収めていく

青森朝日放送では、2月14日(水)に写真家・永瀬正敏の5カ月間に密着した「Aの記憶~永瀬正敏がみた青森~」を放送する。

番組では、青森を撮影する永瀬の姿を追いながら、カメラとの出合いや写真への思いなど、永瀬の素顔に迫っていく。撮影の舞台となる青森は、小説家・太宰治や“言葉の錬金術師”の異名を取った寺山修司、フォトジャーナリスト・沢田教一など、多くのアーティストたちの故郷。同じ表現者として、青森の風土に強く引かれた永瀬は、津軽三味線の制作工程やブナを使った商品を生み出す職人技を見学。また、リンゴ農家や人気の地酒を製造する三浦酒造へ。さらに、340年以上前から続く藤崎町の裸参りなどを体感し、独自の感性で青森を切り取っていく。

また、放送に先立ち会見に臨んだ永瀬は、青森の印象を「人が温かい事にびっくりした。東京に住んでいると忘れがちだけど、人っていいなと思った」と振り返った。さらに、「八戸で撮影していた時、津波で押し流され切断された船を目の当たりにして…。あまりのすごさに最初はシャッターを押せずにいた中で、僕より少し年配の女性が魚釣りをする姿が見えて。その光景に生きる力や前に行く力みたいなものを感じて、ようやくシャッターを押すことができた。被災者の方々から元気や勇気をもらって、自分自身、もっといい写真を撮らなければとか、もっといい芝居をしなければ、もっと前に進まなければと思わされた撮影だった」と胸中を明かした。番組タイトル「Aの記憶」については「“A”は青森のA、ABCの最初のA、アートのAといろいろな意味がある。可能であれば死ぬまでに全部の県を回りたいと思っている。今回はその最初の一歩で、きっかけを頂いたAでもある。僕にとって一生を懸けて撮らせていただくテーマを与えていただいた」と番組への思いを寄せた。

今回撮影した作品は3月17日(土)~25日(日)、青森県立美術館で開催する永瀬正敏写真展「Aの記憶」で展示される。

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

開局20周年記念番組 Aの記憶~永瀬正敏がみた青森~
'12年2月14日(水)夜7.00-8.00 青森朝日放送で放送


永瀬正敏写真展「Aの記憶」
'12年3月17日(土)~25日(日)
朝9.30-昼5.00(最終日は昼3.00まで)
青森県立美術館
一般 800(650)円、高校・大学生 400(300)円、中学生以下 無料
※(かっこ)内は前売販売料金

画像一覧
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