7月フジ火9ドラマは武井咲主演の切ない社会派ラブ&ファミリー・ストーリー
7月スタートのフジテレビ系火曜9時枠ドラマが「息もできない夏」に決まり、武井咲がフジテレビのドラマ初主演を務めることがわかった。
同ドラマは、戸籍を持たず「無戸籍」という数奇な運命を背負ってしまった少女が自らの出生の秘密を知っていく上で、心に傷を背負う父親ほど年の離れた男と出会い、すれ違い、周りから引き裂かれながらも、距離を縮めていく姿を描く、切ない社会派ラブ&ファミリー・ストーリー。
武井演じる谷崎玲は、どこにでもいる19歳の天真らんまんな少女だが、ふとしたきっかけで、戸籍を持たないという自らの過酷な運命を知り、「自分は社会的にはこの世に存在していないのか」と、絶望の淵に落ちていく。その中で、江口洋介演じる父親ほど年の離れた男・樹山龍一郎と出会い、心を通わせ、彼の中に一筋の光と安らぎを見出していく。樹山もまた、心に深い傷を負っており、玲と出会うことで、自らの壮絶な過去と少しずつ向き合っていく。そんな、親子ほども歳の離れた二人の、尊いけれども誰からも応援されないつらい恋愛、そして涙と葛藤の親子関係を通して、それでも生きることの素晴らしさ、恋することの素晴らしさ、そして家族の素晴らしさを訴えていく。
武井は「今回『フジテレビドラマ初主演』というお話を聞いた時は、思わず『まさか!?』と言ってしまったくらい、びっくりしました。あり得ないこと過ぎて、本当に震えるくらいうれしいのですが、その反面ある意味恐ろしいです」と明かし、役どころについて「玲は、戸籍がないということで悩んだり、落ち込んだり、絶望的な気持ちになるだろうけど、そういった面をズルズルと重たく引きずるだけではなく、いろんな人たちと出会うことによって、未来に向かって前向きになれるよう丁寧に演じていきたいと思っています」と意気込みを語った。
一方、江口は「『当たり前のことがどんなに幸せなことか、どうか気付いてください』という玲のモノローグから始まるシナリオには、社会の中で生きる強烈な孤独感が繊細に丁寧に描かれていると思いました。そして、彼女が懸命に生きていく姿が切なくも力強いとも。武井さん扮(ふん)する玲との、魂のぶつかり合いをどう演じていけるか今から楽しみです。ことしの夏にふさわしい、さわやかな生命感あふれるドラマになると思います。今の時代に、見た方の心が揺さぶる作品になるように演じていきたいと思います」とコメントを寄せた。
ほか、玲の母親・葉子役を木村佳乃、玲に興味を持つ謎の青年・草野広太役を中村蒼、周作に対してお金を無心する男性・鮎川宏基役を要潤、事故死を遂げた葉子の夫の母親・香緒里役を浅田美代子、玲のアルバイト先にスイーツを買いに来る謎の男性・夏目周作役を北大路欣也がそれぞれ演じる。
7月スタート
毎週火曜夜9:00 フジテレビ系