「京都地検の女」は実際にいる! 片岡信和が肌で感じた作品の魅力とは!?
テレビ朝日系で、毎週木曜夜8時から放送中の「京都地検の女」に平林刑事役で出演中の片岡信和は、第8弾となる今シリーズから新メンバーとして登場。7月5日の初回オンエア後には「新人刑事さんはイケメンでかわいかった」、「新米の平林刑事にほほ笑みました」などと、奥様連中から同局の視聴者センターに問い合わせが殺到したという。そんな“さわやかイケメン刑事”を演じる片岡の魅力を探るべく話を聞いた。
――8月23日に6話が終わり、残すところ2話ですが、あらためて今作への出演が決まったときの感想をお聞かせください。
これが第8シリーズ、ほぼ10年やっている作品なので、もう世界が出来上がっているところに自分が本当に映像としているイメージがわかなくて、うれしさと同じくらい冷や汗をかきました(笑)。撮影初日に、名取裕子さんや寺島進さん、皆さんにお会いしたとき、鶴丸検事(名取)に見えたし、成増さん(寺島)に見えたので。「京都地検の女」ってテレビの中の世界じゃなくて、実際にいるんだなと思いました。これだけ歴史のあるドラマで、“主婦の勘”が生かされるところが視聴者の皆さんにも近く感じられ、親しみがあるものなのかもしれませんけど。なので、“本当に生きているんだなあ”って思って、クランクインの日は印象深い日になりました。
――長寿シリーズですが、「京都地検の女」が長く愛される秘密はどこにあると思いますか?
やっぱり鶴丸検事の主婦の勘という目線は、ほかのドラマには絶対ない目線だと思うんですよ。主婦の目線って、一般視聴者の人たちと近いと思いますし、刑事ドラマではなく検事の話なので、罪を犯してしまった犯人がなぜ、罪を犯してしまったのか、動機の部分を詳しく調べるじゃないですか。刑事さんだと事実確認をして、有罪のものを検事に渡す。でも、検事は「なぜそういうことをしてしまったの?」というところを見ているのが、視聴者からすれば親しみもありますし、毎回完結するときには、事件を犯した犯人にも救いがあるというか、温かい終わり方があるというのが愛されてきた理由なのかな。だから、見ている人たちも愛着がわくのかなあと思います。
――そんな中、実際に“チーム京都地検の女”の一員として高視聴率を記録していますが周囲の反響は?
父親がすごく喜んでいましたねー。もともと木曜ミステリーが好きで、僕がこのドラマを最初に見たきっかけは父親が見ていたからですから。この枠だけは父親が欠かさず見ていて、それに僕らが集まってきて「あ、この人が犯人じゃない? 主婦たちが集まってきた~。出た! 主婦の勘だ」みたいな。みんな大好きだった分、初回にすごく高視聴率を記録して家に帰ったら、父が「でかした!」と褒めてくれました。僕が何をしたってわけではないんですけど…。そのときはビールを飲みましたよ。
父親が本当にこの枠が大好きだったので、平林役のオーディションのときも言えなくて。父は変わらず楽しく木ミスを見ていて、これで僕が受かったら大変だなあと思いました。受かったと聞いたときも、自分の中でこれから何かがあってダメになるかもしれないと思って言えなくて(笑)。本当に台本に「平林=片岡」と書かれるまで信じなかったです。で、実際にそういうのを見て「決まったよ」と思わせぶりに家族に言ったら、母親に「何もったいぶってんのよ!」と怒られました。だから「京都地検の女に決まった」と言ったら、大ファンの父親が「でかした!」って褒めてくれました(笑)。これから殉職しないか、とか本当にもう内心正直安心していないので、とにかく最終回まで気を抜かずにいきたいです。
――では、最後に“役者”として今後生きていくための抱負を教えてください。
僕は今26歳で、これは役者としての今後の課題かなと思うんですが、片岡信和の人柄を役柄にも出して生きたいというか、制作のプロデューサーさんに「片岡はこの役だろ!」って思っていただきたいです。「片岡だからこの役がいいよね?」となるのは役者としては醍醐味だと思うんですよ。だからそういう部分を役の中で出していけたらいいなと。今回のドラマはやっぱり周りの皆さんがすごくて、そういうオーラのようなものも肌で感じました。だから「京都地検の女」に出ている皆さんの人間味が、見ている人たちとの距離をさらに近付けているような気がします。だから、刑事ドラマだからとか、この役だからとか、そういうのを超えて「この人が好きだな」と単純に思っていただけるように役者として成長していきたいと思います。
毎週木曜 夜8:00-8:54
テレビ朝日系で放送