共演の柄本明に圧倒されっぱなし!? 大泉洋が語るドラマ「プラチナタウン」の見どころ
WOWOWプライムにて毎週日曜に放送中の連続ドラマW「プラチナタウン」で主人公・山崎鉄郎を演じる大泉洋にインタビューを敢行。ドラマの見どころや今後の展開などについて語ってもらった。
本作は楡周平の同名小説が原作。エリート商社マンの鉄郎(大泉)が高齢化と多額の負債に悩む故郷の町長に転身し、町を前代未聞のプランで再建していく姿を描く。
――今回はエリート商社マンから故郷の町長に転身するという役どころですが、演じられてみた感想を教えてください。
僕はいわゆる社会派と呼ばれるドラマに出演するのは初めてですし、町長という役柄も初めてでしたが、面白かったですね。物語の舞台である緑原町は北海道の架空の町という設定なのですが、(財政破綻した)夕張のこともあり、北海道出身の僕にとっては身近な問題でした。
――演じられていて難しかった点はありますか?
僕はどちらかというとせりふが多い方の役者ではあるのですが、その中でも今回はすごくせりふ量が多かったですね。議会のシーンでは、僕が一人でずっと喋り続けることも多かったですし。それに加え、ずらっと並んだ海千山千の議員たちから厳しい追及を受ける役でしたから、まあ緊張しましたね。
――その議員たちを支配する鎌田を柄本明さんが演じられていますが、対峙(たいじ)してみていかがでしたか?
圧倒されることばかりでしたね。怖かったし、ずっと緊張していました。突然、僕のことをジッと睨んできたことがあって。尋常じゃない顔をしてジッと見ていたかと思えば『ウー』って唸りはじめて、いきなり『ワンッ!』って吼えたんですよ(笑)。笑っていいのか、どうしたらいいのか分からない不思議な方でした。でも、本番でNGを出すことはほとんどない方でしたね。
――今回は鉄郎の同級生役でTEAM NACSのメンバーである森崎さんも出演していらっしゃいますが、TEAM NACSの公演とは別の場所でメンバーとお芝居するにあたって違う点はありますか?
全く違いますね。メンバーとの仕事は信頼もしてるし、安心感はすごくあります。ただ、大学時代からずっとやっているだけにけんかになったり、険悪になったりすることもよくあって。そういうことはメンバーとやっていない時はもちろんないし、外の現場は単純な楽しさがありますね(笑)。NACSで舞台を作るときはストイックというか、人に見せても恥ずかしくないものにしたいっていう思いがあるからけんかしてでも突き詰めていくしかないので。外でお仕事をするときは役者として100%機能すればいいだけだけど、NACSの5人で何かをするということは物を創っていくことだからその作業は辛いですし、産みの苦しみがありますね。今回は森崎と音尾が出ていますが、2人と役者としてカメラの前に立つのはすごく楽しかったです。照れはありましたけど(笑)。
――最後に見どころをお願いします。
このドラマはお金を払って見ても決して後悔させないというか、今の日本のみなさんが見てよかったって思える作品だと思うんですよね。年金問題や高齢化社会といった漠然とした不安はあるけれど、このドラマを見たら少し明るくなれるというか。歳を取るのも悪くないかなって思わせてくれる。社会派でありながら、エンターテインメント性もしっかりあるドラマなので、見応えがあると思います。
「プラチナタウン」(全5話)
毎週日曜 夜10:00-11:00 WOWOWプライム
※再放送は木曜 夜10:00
連続ドラマW 「プラチナタウン」特設サイト
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