宮崎あおいと向井理は、人見知りで暗い!?
'13年2月2日(土)公開の映画「きいろいゾウ」の完成披露イベントが、12月11日、都内で行われ、出演者の宮崎あおい、向井理、濱田龍臣、浅見姫香、柄本明、松原智恵子と、原作者の西加奈子さん、廣木隆一監督が登壇した。
同作品は、西加奈子さん原作のロングセラー小説を映画化したもので、結婚した男女が、傷つき苦しみながらも、お互いを見つめ合うことによって夫婦になっていく、ドラマティックなラブストーリー。ツマ役の宮崎とムコ役の向井が、この小説の大ファンで、出演を熱望したという話題作。
幼い頃から孤独な日々を癒すかのように絵本「きいろいゾウ」を読んでいた妻利愛子(つまり・あいこ)=ツマ(宮崎)は、空想の世界で絵本と対話するようになり、木々や動物たちの声が聞こえるようになる。一方、背中に大きな鳥のタトゥーが入った売れない小説家の無辜歩(むこ・あゆむ)=ムコ(向井)は、過去の傷を背負ったまま暮らしてきた。ある満月の夜、二人は出会い、すぐに結婚。穏やかで幸せな日々を過ごしていたが、ムコ宛てに届いた差出人のない手紙をきっかけに、二人の関係は大きく揺らぎ始める…というストーリー。
ツマ役を演じることについて宮崎は「『ツマさんが来てくれた』って、すごくうれしかったですし、ツマという27、28歳の役が演じられるようになったんだって感じました」と明かし「三重で一カ月ずっとやっていたので、普段の生活と離れた状態で、精神的にしんどくはあるんですが、お芝居はどんどんやりやすくなっていきました」と告白。
一方、向井は「僕が感じたムコさんの持っているいい部分や悪い部分と、いただいた台本の中でどうやって生きていくかを、雰囲気を醸し出すっていうことを一番大事にしました」と話した。
お互いの印象について「始めからムコとツマの距離感が自然に生まれてた感じがしました。そんなに話もせず、お互い別々のことをしながらも、それでも居心地がいいという感じでしたね」(宮崎)、「同じ空間にいても、いらない気を遣わなくてよかった。顔合わせの時からずっとツマとして居続けてくれたんで、そこに居れば、ムコになれた」(向井)とそれぞれ振り返った。
そんな中、「会って印象が変わったことは?」と聞かれた向井は「結構、暗い…。お互いですけど」と明かすと、宮崎も「そうですね(笑)。二人とも暗くて、人見知りですね」と苦笑する一幕も。
最後に宮崎は「心が痛くなったり、悲しくなったり、大事な人と向き合おうとするってことは、大変な瞬間がたくさんありますけど、それを乗り越えようとする人たちのドラマだと思います。ぜひ『きいろいゾウ』の世界を楽しんでください」とアピールした。
'13年2月2日(土)公開