桐谷健太、親子愛に“ほんわか”
4月3日(水)にNHK BSプレミアムで放送される岐阜発地域ドラマ「父の花、咲く春~岐阜・長良川幇間(ほうかん)物語~」の試写会が行われ、試写後、出演者の桐谷健太と蓮佛美沙子が取材に応じた。
同作は次郎(桐谷)が、父である伝説の幇間・梅次(野村又三郎)の後を継ぎ、病気の母親のために芸を披露するストーリー。幇間とは男の芸者のことで、岐阜では古くからお座敷や鵜飼の舟遊びなどで活躍し、現在でも一人の幇間が伝統を受け継いでいるという。
次郎役を演じた桐谷は「僕はオトンもオカンも2人とも元気なんです。だからどういう気持ちで撮影に臨んでいいのか分からなかったんですけど、友達に母子家庭で育った子が多いので相談しました。デリケートな問題だと思うんですけど、親に対する気持ちとかみんな快く話をしてくれて、それで自分の中で次郎像を作って撮影に臨みました」と友人に感謝した。またドラマについての感想を「きょう、作品を見たばかりなんですが、ストーリーがあったかくて“ほんわか”とします。すごく透明な気持ちで見ました。というのも、いつもはアラを探してしまうので。今回は、やりきったなという達成感と、ちゃんと作品になって皆さんの前に出せるという喜びを感じています。この作品に出合えて良かったです」と振り返った。
一方、梅次を慕う芸妓・梅花役を演じた蓮佛は「今回、芸妓を初めてやらせていただきましたが、本当に難しい。先生も眉間にしわが寄った状態が続いていて、絵になるか不安でした。ただ、衣装を着てメークをした時に日本の伝統文化の美しさはすごいなと思いました。美しさが全て計算されていますね。監督が日本らしい美しさや奥ゆかしさを出せたらと話していたのですが、それを出せたかなと思います」と苦労を明かした。
また岐阜の印象について、桐谷は「飛騨牛やイチゴ、ウナギ。とにかくおいしいものだらけです!」と笑顔。蓮佛は「作中にも出てきますが、長良川の美しさ。あの空気感というか雰囲気など、肌で感じたものが印象に残っています。オールロケのいいところですね」としみじみ語った。
4月3日(水)夜10:00-11:00
NHK BSプレミアムで放送