「八重の桜」西郷隆盛役の吉川晃司が大胆発言!! 長いものには巻かれるより“巻き返せ!”
NHK総合で放送中の大河ドラマ「八重の桜」で、桂小五郎(及川光博)と並ぶ「維新の三傑」の一人、西郷隆盛を演じる吉川晃司。同局で行ったインタビューで、役柄への思いなどを語った。
吉川演じる西郷隆盛は、薩摩藩下級武士の家に生まれたが、開明君主と名高い島津斉彬に見いだされ、早くから他藩の武士と交わる。佐久間象山のもとを訪れた際、山本覚馬(西島秀俊)と出会い、禁門の変では苦戦する会津藩を助ける。
温厚なイメージの強い西郷の配役に吉川は「配役ははじめ、会津方の役かと思っていたんです。しかし、西郷隆盛と聞いてびっくりしました。更に西郷さんは(会津側にとって)敵役なので、二度びっくりしまたね」と驚きの様子だった。
西郷を演じてみて吉川は「手応えはまだ分からないですね。本格的に放送に登場するのはこれからなのでどのようにはまっているかが楽しみ。西郷さんの心模様を自分になりに描いていければ良いのかなと思います」と答え、「これまでに信長のような、(性格が)シャープな侍の役はやったことはあるが、(西郷のような)人徳や器で人を引っ張っていく役は経験がなかったので、興味深いし、面白いと言ったら怒られるかもしれませんが、面白いですね」とこれまでに無い役柄に意欲をにじませた。
最後に、吉川にとっての“ならぬことはならぬもの”とはの質問には、「自分の信念や目的のために多少の遠回りは良いが、周りに流されてしまうのは嫌ですね。長いものには巻かれるより、自分自身がもっと伸びて巻き返すぐらいじゃないと、と考えるほうですね。これが、自分にとってのならぬことはならぬものですかね」と熱く語った。
3月31日(日)放送の第13回「鉄砲と花嫁」では、いよいよ八重(綾瀬はるか)が尚之助(長谷川博己)との結婚を迎える。その前年、西郷は大阪で勝海舟(生瀬勝久)に初めて対面。長州に厳罰を望む西郷に勝は「己の利害を越え、議論し国を動かすことが大切」と諭すことで、西郷の意識が変わり、歴史の歯車が大きく動き始めるシーンも見どころとなる。
毎週日曜 夜8:00-8:45ほか
NHK総合ほかで放送