いまは何でも吸収したい! 前田敦子、日プロ大賞主演女優賞を受賞!!
「第22回日本映画プロフェッショナル大賞」の授賞式が、6月15日、都内の映画館で行われ、「11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち」「かぞくのくに」で主演男優賞に輝いた井浦新や、「苦役列車」で主演女優賞を獲得した前田敦子らが登壇した。
この賞は、'92年に創立され今回で22回目を迎える映画賞で、作品への評価が高いにもかかわらず、既成の映画賞では不幸にして受賞に至らなかった作品や、さまざまな理由から興行面で結果を出せなかった作品を選出している。
授賞式には、井浦、前田のほか、「Playback」で新人監督賞を受賞した三宅唱監督の代理で同作品の主演を務めた村上淳、「おだやかな日常」で新進プロデューサー賞に輝いた杉野希妃、特別賞を受賞した銀座シネパトス元支配人・鈴木伸英氏、「希望の国」で特別賞を受賞した大谷直子の代理で登場した大谷の娘・華子、「SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者」で作品賞を獲得した入江悠監督が登壇。さらに、「11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち」で監督賞を受賞した故・若松孝二監督の代理として、同作主演の井浦が代理でトロフィーを受け取った。
ステージに登壇した前田は、「映画をこよなく愛す皆さんからいただけた賞で、とってもうれしいです。(映画が好きという)そういう部分では、まだ卵なわたしですが、これからも胸を張って『映画が好き』と言っていける、そんな人でありたいなと改めて思いました」と喜びのコメントを。
また、山下敦弘監督について「毎回、いろんな皆さんから成長するきっかけをいただけるんですが、山下監督との出会いは、自分の中で一番大きかったです。『(女優として)こういうふうになります! わたしも頑張ります』と初めて人前で言ったのが、この『苦役列車』の打ち上げだったので、その時のことは忘れられないです。監督が、どこまでもあきらめずに向かい合ってくれることがうれしいです」と明かした。
今後の女優としての活動について「呼んでいただけて、『わたしに』と言っていただけるのであれば、何でもやりたいと思っています!」とにっこり。
さらに「よく見る映画のジャンルは?」という質問に対し「モノクロ時代のハリウッドの映画が好きでよく見ます。でも、お薦めされるとジャンルを問わずなんでも見ます。なんでも吸収したい時なんだと思います」と告白した。
また、若松孝二監督の代理として登壇した井浦は、映画界の現状を憂い「映画の火を消さないよう、映画に関わる人間それぞれが一丸となって活動し続けていかなければと思います」と熱く語った。