「この役のおかげで芝居というものについて悩むことができています」若手俳優・柾木玲弥が踏み込んだ新たなステージとは!?
7月1日(月)より「明日の光をつかめ ―2013 夏―」(毎週月~金 昼1:30-1:58 フジテレビ系)がスタート。
同番組は、さまざまな傷を抱えながら生きる子供たちを描いた人気シリーズの第3弾で、少年少女の純粋な恋や心震える友情、生きることの光と影を描いた感動の物語。家族と一緒に暮らすことのできない子供たちに農作業を教えるために緑に囲まれた湖畔にあるパン工房「かぼちゃハウス」を訪れた北山修治(渡辺いっけい)は、笑顔が印象的な少女・太田蒼(須田アンナ)、蒼に思いを寄せる少年・松井翔太(須賀健太)、翔太の親友で天才的な知能を持ちながら心臓に病を抱える少年・植本浩樹(柾木玲弥)らと出会う。過酷な試練を与えられながらも精一杯青春を生き抜く子供たち。そんな中、北山にも最大の試練が訪れて…といったストーリー。
今回、植本浩樹を演じる柾木玲弥にインタビューを行い、役についての感想や撮影現場の雰囲気などについて語ってもらった。
――今回の役について初めて聞いた時の感想は?
最初に聞いた時は、ずっと病人っぽいって言われていたので、「ついに病人の役が来たか…」と思いました(笑)。でも、台本を読んでみるとそんな単純な役じゃなくて、世間に冷めていて、何を考えているか分からないようなキャラクターだったので、難しそうだなと。今まではキャラクターのある役が多かったので、「こういうふうにしよう」というビジョンが浮かびやすかったんですが、この役をやるにあたって「どう表現したらいいんだろう。難しいな」という壁に当たっていて、この役のおかげで芝居というものについて悩むことができています。
――演じる上で気をつけていることは?
普段は何を考えているか分からないぶん、楽しい時や怒っている時など、普段はあまり見えない感情にギャップを持たせたいと思って、感情表現には気をつけて演じています。
――ドラマ「高校入試」でも秀才の役でしたが、頭のいい役が多いですよね?
何でなんでしょう? 見た目がそう見えるのか分からないですが、僕としてはひょうきんな役の方が僕に適してると思うんですけど…(笑)
――では、役柄と自分は似ていない?
そうですね、基本的に違います。僕は、テンションが高い時はずっとふざけているんですが、浩樹はそんなことはないので(笑)。浩樹は、僕とは比べ物にならないくらい背負ってきたものが違いますし、僕には計り知れない思いがある。それを表現して視聴者の皆さんに伝えなきゃいけないと思って、今、頑張ってます!
――撮影現場の雰囲気はいかがですか?
現場は本当に楽しいです! 「かぼちゃハウス」には、7歳の子から20歳までの子供たちがいるんですが、みんな仲が良くていつもふざけ合っています。(渡辺)いっけいさんも(伊藤)かずえさんも優しく見守ってくれていて本当にそこに「かぼちゃハウス」があるみたいなんですよ。そんな中でも、みんな本番になったらピシッと切り替えてやるところはすごいなって感心しています。
――共演者の皆さんの印象は?
須賀っちとは今、一番仲がいいです。同じ年で、ノリも合っていて、すごく話しやすい。自然と仲良くなりました。親友役なので、フィーリングが合う人でよかったです(笑)。映像を撮るという趣味が一緒なので、よく映像についての話をしていますね。(須田)アンナちゃんは、すごくノリがいい! 僕と須賀っちでアンナちゃんをからかったりしても、ノリ良く返してくれて、三人でずっとわちゃわちゃしてます(笑)
――渡辺いっけいさんについては?
いっけいさんの芝居に対するスタンスは、本当に尊敬しています。いっけいさんのキャリアだったら、僕たちに「ああしろ、こうしろ」って言ってもいいくらいの人なのに、僕たちの芝居については何も言わず受け止めてくれるんです。時には「ああした方が面白いんじゃないかなぁ」って優しくアドバイスをくださって、「僕らの芝居を芝居として受けてくれているんだな」って感激しました。どんなに僕が下手な芝居をしても、いっけいさんは芝居として受け止めて芝居してくださるんだなって思うと本当にうれしいですね。いっけいさんと共演することによって、僕の中でかけがえのない何かが生まれるんじゃないかなって思える存在です。
――翔太と浩樹の間で揺れる蒼の恋心も描かれるそうですが、柾木さんから見て蒼のような女性はいかがですか?
真っ直ぐで笑顔でいい子だなと思いますけど…。(タイプではない?)僕はキャラが濃いので、僕のことを理解してくれるような大人の女性がいいですね。年下の子には「僕みたいなやつと付き合わないでくれ! もったいない」って思っちゃうんですよ(笑)
――昼ドラで慌しい毎日だと思いますが、もし長期で休みを取れるなら何がしたいですか?
映像作品を撮りたいですね。(どんな作品ですか?)人間が出てもいいし、出なくてもいいと思うんです。その辺の野良猫を主役にするのもありだと思うし、街中を歩いている人を主役にしてもいい。どういう世界観で撮ろうか今、模索中ですね。(カメラの)一眼の良さを全部引き出せたらなって思います。自分の思っていることを言葉にするのが苦手なので、何かを使って自分の世界観を表現できたらなって思います。実は、自主映画祭に出品するのが目標なんです!
――最後に見どころをお願いします!
この作品はシリーズ第3弾なのですが、また一つのドラマとして新しい何かを視聴者の心に届けることができればなと思います。月曜から金曜まで週5日、二ヶ月使って、楽しかったり悲しかったり、いろんな事がありますので、皆さんも一緒に感じていただければなと思います。(浩樹に関しては?)感情があるシーンではギャップをつけているところですね。
7月1日(月)スタート
毎週月曜~金曜 昼1:30-1:58 フジテレビ系全国ネット