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GLAY函館ライブリポート!「メンバーと出会わせてくれた函館という街に感謝」

2013/08/03 17:30

7/27・28、故郷・函館で野外ライブを敢行。2日間でのべ5万人を動員した
7/27・28、故郷・函館で野外ライブを敢行。2日間でのべ5万人を動員した

7/27・28、GLAYが故郷・函館にて野外イベント「GLAY Special Live 2013 in HAKODATE GLORIOUS MILLION DOLLER NIGHT VOL.1」を開催した。街にはGLAYのフラッグがはためき、看板が飾られ、メンバーの函館ロケ写真やゆかりの地を紹介したムック「GLAY Walker函館」を手に“聖地巡り”する人々があふれた。緑の島野外特設ステージに集まった観客は、2日間でのべ5万人。函館山を背に組まれたセットは、開港の歴史を誇る街らしく黒船のデザイン。凱旋を待ちかねていた地元の人々はもちろん、全国各地から駆けつけたファンの熱い声援の中、のべ80曲、両日3時間に及ぶライブを繰り広げた。

初日、朝からの霧雨も開演するとやみ、驚異の“晴れバンド”伝説は継続していた。GLAYの誕生から“天下統一”までを描いた「灰遊記」、「函館讃歌」を含むオープニング映像の後、メンバーが登場。「新しい歴史を作ろうぜ!」(TERU)と歌い始めたのは、函館での青春をつづった大ヒット曲「グロリアス」。観客は共に歌い手を振り、会場は瞬時にして温かな一体感で満たされた。セットリストにはアルバムごとのメドレーが組み込まれ、当時の写真が映し出される演出も相まって、バンドの歩みに思いを馳せる凱旋公演らしい構成に。インディーズで発表した唯一のアルバム『灰とダイヤモンド』メドレーでは、客席エリア中央のサブステージへ移動。T字状に伸びた花道も存分に活かして動き回り、観客はメンバーが近くに来るたび手を振って歓喜していた。TERUは「あいにく空は僕たちと同じ“グレイ”で…(笑)」と嘆きつつも、本イベントのテーマ曲であるバラード「Eternally」を、「みんなの一人一人の心にしっかりと届けたい、最高の愛を届けられる曲です」と紹介し、力強く歌い上げた。アンコールで登場したメンバーは、「夢がまた一つかないました。Vol.2やるからね!」(JIRO)、「メンバーと出会わせてくれた函館という街に感謝したい」(HISASHI)とコメント。函館史上最大規模の本イベント、重責を担うリーダーTAKUROは無事に初日を迎えられたことに安堵しつつ、「ステージに立つまでは怖かった」と吐露。「函館がどんどんすてきな街になっていくように、Vol.2、Vol.3と続けたい」と誓った。高校時代に初めて演奏したというパンク曲「CRAZY DANCE」で盛り上げると、「この曲を2万5000人が歌ってくれる時代が来るとは思いませんでした」(TERU)と感慨深げ。「(上京して)24年間過ごしてきたけれども、ここ函館を忘れたことはありません。どんな曲にも函館が反映されています」(TERU)とも語ったが、函館の原風景を共有する4人の空気感がGLAYの音楽から失われることは永遠にないのだろう、と再認識する最高の初日となった。

2日目は、GLAY野外史上初の荒天に見舞われた。交通の乱れで会場にたどり着けず涙をのんだファンの存在も報じられ、明るいニュースばかりではなかったが、メンバーが屋根から歩み出て率先して雨に打たれながら歌い、演奏する姿には強く胸を打たれた。1曲目の「HOWEVER」から、TERUは、その圧倒的な歌の吸引力で会場の空気を束ねてしまう。'96年発売の『BEAT out!』メドレーから、2枚同時発売最新アルバム『JUSTICE』&『GUILTY』メドレーへの流れからは、デビュー19周年にしてなお新たな音を探求し続ける彼らの“今”を感じ取れたし、「Winter,again」で“雪”を“雨”に換えて歌った場面には、この日・この場所でしか味わえないライブの醍醐味があった。MCでTAKUROはずぶ濡れの観客を気遣いながら、「逆境になればなるほど燃えるバンド」と頼もしい言葉を放ち、JIROは「テンション上がって来たよね!」と満面の笑み。HISASHIは、初日同様、学ラン姿で主演・監督を務めた映像作品を上映、ギターソロを大胆に弾きつないでゆくジャンル不問のカバーメドレーで会場の視線を釘付けに。最後はサングラスを掛けタモリの物まねで締めくくり、エンターテイナー魂あふれるギターヒーローぶりで魅了した。Toshi Nagaiのドラムソロ時には一瞬霧が晴れ、函館山が姿を現したのも忘れられない場面。終盤は「嫉妬」「Bible」などアップチューンを畳み掛け、花火が打ち上がる中「Eternally」で本編を終えた。アンコールでJIROは、自身がボーカルを務める「SHUTTER SPEEDSのテーマ」を「もっとバカになって行こうぜ!」と弾けたモードで披露。最後の「ACID HEAD」では会場中が歌い踊り、TERUとHISASHIが顔を寄せて歌うラストでボルテージは最高潮に達した。「愛してるぜ函館!」とTERUは繰り返し、次回は4年後に開催したいと宣言。「ここはGLAYの街なんだな、とみんなに感じてもらえたと思います」(TERU)との言葉通り、天候に恵まれず混乱はあったものの、函館とGLAYの相思相愛の結びつきに感動した、熱い2日間だった。

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

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  • 7/27・28、故郷・函館で野外ライブを敢行。2日間でのべ5万人を動員した
  • 初日は大ヒット曲「グロリアス」でスタート。インディーズ時代のアルバム『灰とダイヤモンド』収録曲のメドレーなども披露
  • メンバーの中でも“晴れ男”伝説を誇ってきたTERUは「あいにく空も僕らのバンド名と同じ」と苦笑
  • 後方のファンの近くまで行けるように、と客席エリア中央にステージを設置。2日目の雨の中でも4人は走り回っていた
  • TERUは「こういう景色を見ることができる幸せを味わうことができるのはみんなのおかげ」とMC
  • 2日目の1曲目「HOWEVER」が流れ出すと会場には歓声と拍手が響いた
  • 「こんなに雨が降ったのはGLAY人生で初めて」とTERU。会場は雨を感じさせないほどの熱い盛り上がりを見せた
  • 2日目の終演後、雨の中で規制退場を待つファンのため、地元FM局に生出演するTERUとJIROの声が放送された
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