「グランプリシリーズ」開幕! 浅田真央の目標は『ソチへ前進』
日本時間・10月19日(土)に開幕する「フィギュアスケート グランプリシリーズ世界一決定戦」および、12月に福岡で開催される「グランプリファイナル」の記者会見が10月6日に行われ、高橋大輔選手、小塚崇彦選手、織田信成選手、町田樹選手、浅田真央選手、村上佳菜子選手、宮原知子選手、そして中継番組のメーンパーソナリティーを務める松岡修造、特別解説の荒川静香が登壇した。
グランプリシリーズには、世界のトップスケーターが6大会中2大会に出場。アメリカ大会に始まり、全6大会が行われ、シングルでは総獲得ポイント上位男女各6人がグランプリファイナルに進出する。日本人選手にとってはソチオリンピック代表選考にも直結する戦いとなる。第2戦のカナダ大会には、韓国のキム・ヨナ選手が4年ぶりに出場予定。今シーズン限りでの引退表明をした鈴木明子選手も出場する。
来年2月のソチオリンピックのメダルを占う戦いともいえるグランプリシリーズ。同大会に向け、町田選手は“Timshel”ということばを挙げる。「“Timshel”という言葉は、僕のショートプログラムの大きなコンセプトになっているんですけれど、自分の運命は自分で切り開くという力強い意味が込められています」とコメント。さらに、“Timshel”という言葉がジョン・スタインベックの小説で、'55年にジェームズ・ディーン主演で映画化もされた「エデンの東」のテーマであることも明かし、「とてもインスパイアーされた作品なので、このコンセプトを今回のテーマに掲げて、グランプリファイナルを目指したい!」と意気込みを述べた。
また、シニア戦デビューとなる宮原選手は「迫力ある演技をすること」を目標に掲げ、「初めてシニアに参戦するので、その中でも見劣りしないように迫力を出したいです」と心境を明かした。そんな宮原選手へ荒川からは「自信を持って演技をして、それをジャッジにも評価してもらうことが大切です」とアドバイスを送るひと幕も。さらに、荒川は宮原選手の人柄について「陸だとすごくシャイで奥ゆかしいんですけれど、リンクだとすごく堂々としていて、それが演技にも出ているので、華奢な体から繰り出されるパワーを皆さんにも感じていただきたいと思います」と語った。
グランプリシリーズの目標を「とことん」と挙げたのは小塚選手。「やると決めたので“とことん”やるところまでやってやろうという思いで、この言葉にしました。自分のできる最大限のことをして、突き進んでいきたいと思います」と決意の程を語った。織田選手は「力を出し切って、ファイナルへ」と目標を挙げ、「去年ファイナルに行くことができなかったので、今シーズンはしっかりと自分の力を出し切って、日本で開催されるファイナルに出たいと思います」と抱負を述べた。また、2児の父親でもある織田選手だが、「練習でどれだけ疲れて帰ってきても、子供の笑顔を見るとすごく癒やされるので、すごく助けられてます」ともコメントした。
村上選手の目標は「感動」。「見る人たちが感動するような演技にしたいと思います。バンクーバーの時の真央ちゃんを見たときに感動したので、そうなりたいなと思って『感動』にしました。(バンクーバー当時、浅田選手と)練習している所が一緒で、すっごく練習しているところを見ていたので、終わったときはこうやって努力したことって(結果に)出るんだなと思って、『感動』にしました」と明かした。
高橋選手は目標を「前を向く!!」と挙げ、「あまり良い言葉が見つからなかったんですけれど、今シーズンが始まって、周囲の男子選手の調子が良い中、僕自身はそんなに調子が良いわけではないので、ファイナルであったりとかグランプリシリーズで勝っていくためには、へこんでいたりとか、迷っている暇はないと思うので、何があっても、ソチオリンピックだけに向いていきたいという思いでこの言葉が出てきました」と心境を語った。また、浅田選手はグランプリシリーズでの目標を「ソチへ前進」と掲げ、「いよいよソチオリンピックのシーズンが始まったなぁという思いです。一つ一つの試合がソチに向けての一歩だと思っているので、本当に一回一回の試合を、自分のできる精いっぱいの演技で滑りたいなと思います」と語った。ショートプログラムでは'06~07年のシーズンにも滑ったことのある楽曲「ノクターン 第2番変ホ長調 作品9の2」(フレデリック・ショパン作曲)を使用するが、前回と今回の違いについて「数年前に滑ったときは、きれいなノクターンの曲に乗って、ただ滑ることで精いっぱいだったんですが、ことしのノクターンは、“初恋”というテーマを持って滑りたいなと思っています」とコメントした。
なお、「フィギュアスケート グランプリシリーズ2013世界一決定戦2013」および「グランプリファイナル」は、グランプリシリーズ第4戦 日本大会(NHK杯)を除き、テレビ朝日系で中継される。
10月19日(土)夜6:30~7:54 男子ショート
10月20日(日)夜6:26~9:30 女子ショート/男子フリー
10月21日(月)夜8:00~9:54(※一部地域を除く) 女子フリー
10月21日(月)夜11:15~0:15 エキシビジョン
テレビ朝日系で放送