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松山ケンイチ絶賛! “心が震える”竹野内豊主演作

2013/10/31 20:51

ドラマスペシャル「オリンピックの身代金」(テレビ朝日系)の会見より。主演の竹野内豊(写真中央)らが出席した
ドラマスペシャル「オリンピックの身代金」(テレビ朝日系)の会見より。主演の竹野内豊(写真中央)らが出席した

11月30日(土)、12月1日(日)に二夜連続で放送されるドラマスペシャル「オリンピックの身代金」(テレビ朝日系)の制作発表記者会見が10月31日に行われ、主演の竹野内豊のほか、松山ケンイチ、黒木メイサ、泉谷しげる、柄本明、大杉漣、黒川智花、斎藤工、笹野高史、沢村一樹、速水もこみち、原沙知絵が登壇した。

原作は奥田英朗の同名サスペンス小説。国家の威信を懸け、オリンピックを成功に導こうとする刑事たちの活躍を描く。昭和39('64)年、東京五輪の開催が目前に控えた東京で2件の火事が連続して発生する。五輪警備の最高責任者の私邸、中野の警察学校での火事だったが発生するや情報は伏せられ、偶然同僚からその事実を聞いた刑事の落合昌夫(竹野内)は、記者のみならず捜査一課にも情報が伝えられなかったことを訝しがる。そんな中、落合らは極秘招集され、火事発生前に脅迫状が届いていたことを知る。五輪開催を成功させるため極秘捜査を開始した落合らは、容疑者の1人として東大院生の島崎国男(松山)にたどり着く。

主演の竹野内は「(本作は)およそ50年前のオリンピックを題材にした作品で、台本を拝読したときは、この当時の背景がどういうふうに再現できるのかという不安がありました。しかし、監督をはじめ、スタッフ、キャストの方々と力をあわせて、名古屋、北九州、韓国、そのほかにも各所で撮影をし、非常に大きなスケールの作品に仕上がったと思います」とあいさつ。撮影について「緊迫したシーンもたくさんありましたが、撮影の合間には刑事部のみんなで早口言葉を競い合ったりしていました。実は、刑事部の面々が『本当にこの人たち、大丈夫かな』と思ってしまうほど(笑)、すごく子供っぽい人たちで、現場も和んで楽しかったです」と振り返った。

松山は「最初に台本を見たときに、心が震える内容でしたし、素晴らしいと思いました。一番印象的なのは、キャストの豪華さ。どのシーンにも主役級の役者さんがいるところです。こういう作品は今まで見たことがないですし、自分もその中に入れたことを幸せに思っています。今回は、自分を引っ張っていってくれた笹野さんとのシーンを中心に、いろんな方と少しずつ一緒に演じるシーンがありました。そんな1シーンごとの出会いは自分にとって、大きかったです。特に、初共演となる泉谷さんとの出会いは衝撃的でした(笑)。笹野さんと泉谷さんの話を聞いているだけで、本当に面白かったですね」と先輩俳優と共演した感想を述べた。

黒木は「私は容疑者(松山)の恋人であり、刑事の兄(竹野内)を持つ女性と、すごく難しい役だったんですけれど、精いっぱいやらせていただきました。子供にも、大人にも、楽しんでいただける作品になっていると思います。撮影で印象に残っているのは衣裳合わせです。当時はすごくオシャレな人がたくさんいて、そのまま再現してしまうと、今のファッションにも似てしまうんです。なので、昭和30年代という時代性をもっと打ち出すため、ほかにもいろんな衣裳を試着しながら、厳選していきました」と役作りについて明かした。

会見では、'64年当時の東京オリンピックを経験した、笹野ら大御所たちから、当時の印象についてのコメントも。当時16歳だったという泉谷は「家の目の前を聖火ランナーが通ってね。その道がオリンピック道路になったんだよ。あと、この作品の原作のモチーフとなるような“草加次郎事件”が本当にあったし、東京タワーや青函トンネル、オリンピックスタジアムの建設なんかで、ずいぶんと人命が失われていたんですよ。だけど、オリンピックの高揚感でそれらが全部かき消されちゃった。だから、オリンピックがきっかけで日本がまったく違う世界になっちゃったという印象が強いし、自分の経験と照らし合わせてみても、本当にこの作品はリアルだと思いますよ」と、自身の体験も交え、作品をアピールした。

今回、竹野内、松山、黒木は初共演。共演しての印象を互いに、「松山さんは普段は非常に親しみやすいアンちゃんですが(笑)、いざ本番となると、島崎の言葉を超えた心の叫びを、見事に目で表現されるんです。まさに“目ですべてを語ることができる役者さん”だと思いました。黒木さんは今回、とても難しい役ですし、現場では悩まれるんじゃないかな、と思っていたんです。ところが、ご本人は現場で堂々としていて。若いのに凄いと思いました」(竹野内)、「竹野内さんのことは、故郷・青森にいたころからテレビで拝見していて、すごく好きな俳優さんだったんです。自分がイメージしていた通り、“人間なんだけど、人間じゃない”というか…言葉で表現しきれない何かを持った方でした。機会があれば、またぜひ一緒に作品をやりたいです。黒木さんは竹野内さんがおっしゃった通り、すごく堂々とされた方。現場でお会いするたび、年上の女性を見るような気分でした(笑)」(松山)、「竹野内さんに初めてお会いした瞬間に『こんなお兄さんがいたら、すごく素敵だな』と思ったんです。またご一緒できるよう、これから私ももっともっと頑張りたいと思いました。松山さんは現場の空間を温めて、居心地のいい環境にしてくれた方という印象が強いです。8~9年前にCMの仕事で一瞬だけお会いしていたので、私にとって心強い存在でもありました」(黒木)と語った。

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

テレビ朝日開局55周年記念
二夜連続ドラマスペシャル
「オリンピックの身代金」
11月30日(土) 夜9:00-11:21
12月1日(日) 夜9:00-11:10
テレビ朝日系で放送

画像一覧
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  • ドラマスペシャル「オリンピックの身代金」(テレビ朝日系)の会見より。主演の竹野内豊(写真中央)らが出席した
  • 【画像】竹野内は「松山(ケンイチ)さんは“目ですべてを語ることができる役者さん”だと思いました」と印象を語る
  • 松山は「一番印象的なのはキャストの豪華さです」とアピール
  • 黒木メイサは「この作品には熱く、一生懸命に生きている“男らしい男性”がたくさん登場します。どの方も本当にすてきですので、ぜひ平成の男子にも見ていただきたいです(笑)」
  • 沢村一樹は「1964年というと僕が生まれる直前の時代ですが、とにかく、その時代をきちんと再現しようと熱を注ぎました」とコメント
  • 速水もこみちは「僕は榮倉奈々さんと2人で、2ドア2シーターのスポーツカーに乗るシーンがたくさんあったんですが、2人ともものすごく大きいのでなかなか入れなくて(笑)」と撮影秘話を
  • 斎藤工は「撮影で思い出に残っているのは松山さん、笹野(高史)さんとみんなで(駅長役の)平泉成さんのモノマネをしたことです」と振り返る
  • 黒川智花は「一番魅力的に感じた男性キャラクターは強いて言うなら、役の上でも思いを寄せる島崎さん(松山)です。ミステリアスなところとぶれない性格、強さがすてきだなと思います」
  • 泉谷は「俺の役は笹野さんと松山さんと、一生懸命逃げ回ったりする役。俺としては、こういう役を演じる人間が会見の場に出ていいのか?」と疑問を呈し、会場の笑いを誘った
  • 落合の妻(吹石一恵)のような大和なでしこタイプの女性と、落合の妹・有美(黒木)のような情熱的なタイプならどちらが好みかと記者から質問が飛び、はにかむ竹野内と松山
  • ドラマでは昭和30年代当時の手描きの映画看板も登場。今回特別に制作した「オリンピックの身代金」の看板がお披露目された!
  • 「ローマの休日」('53)などの映画看板を手掛けた“最後の映画看板師”久保板観氏が特別に描いた「オリンピックの身代金」の映画看板
  • 竹野内豊、松山ケンイチ、黒木メイサ、沢村一樹、速水もこみち、斎藤工、原沙知絵、黒川智花、泉谷しげる、大杉漣、笹野高史、柄本明ら総勢12人の出演者が登壇
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