NHK総合で11月30日(土)夜9時から全4回で放送される土曜ドラマ「太陽の罠」に主演する西島隆弘が同局でインタビューに答え、役柄への思いや撮影のエピソードなどを語った。
同ドラマは、大手家電メーカーに勤務する男・長谷川眞二(西島)と、伊藤歩演じる妻の葵、塚本高史演じる特許マフィアで謎の男・澤田らが、太陽光発電の最先端技術をめぐり、愛と憎しみを交錯させるラブサスペンスドラマ。西島はNHKのドラマは初主演となる。
西島は今回の役どころについて「台本を読んだとき、長谷川眞二という人物に存在感がなくて、本読みのとき主演と紹介されて『ああ、主演なんだ』ってあらためて認識ができたくらいの存在でした。逆にその感覚で、彼が主役と意識しない方が長谷川眞二らしくなるなと思い演技しています」と冷静に分析する。ラブサスペンスという題材について「土曜ドラマは社会派ドラマの流れがありますけど、今回は長谷川眞二の“ラブ”もテーマの1つとして取り上げています。長谷川眞二の葵に対する愛情とか、愛を信じるか信じないかという成長過程がテーマになっていると思いますので、長谷川眞二のそういう感情の部分を強く表現できたらなと思っています」と語った。
今回のドラマは特許マフィアとの攻防という息のつまるような駆け引きが醍醐味。最近駆け引きをしたことは?という質問に「ぼくは基本的に直球ですね。真っすぐ思ったことしか言えないんで。でもこのあいだ(伊藤)歩さんに『そんなに人に気づかいしないように見えるよね。本当は気づかいする人間なのに、気づかいしない方に意識してるよね』って言われました。確かに実は気づかいする方なんです。でも一緒に芝居をしていて、自分の本質的なところを見せないで気づかいばっかりやっているのも嫌だなって思いますし、そのへんは常にシフトチェンジしています」と思いがけない一面を明かした。
また、撮影中のエピソードを「ぼくの誕生日が撮影日で、ちょうどその日に初めて塚本高史さんと撮影の現場が一緒だったんです。塚本さんが、やたらと『モンスターハンター』の魅力を語るのがうまくて、聞いているとやりたくなるんです。興味を持ち始めてNHK名古屋に戻ったら誕生日のプレゼントに『モンスターハンター』が用意されていたんです。実はプレゼントをどうするかっていうスタッフさんの話を塚本さんが聞いていたらしくて『モンハンがいいんじゃない?』っていう話をしたらしいんです(笑)。それがきっかけでみんな仲良くなりました。みんなバラバラで仕事しているときも、モンハンのオンラインでよくコミュニケーションとってます」と話し、出演者、スタッフともどもチームワークの良さをうかがわせた。
11月30日(土)スタート
毎週土曜 夜9.00-10.00
NHK総合にて放送