松本清張の傑作ミステリー「三億円事件」と「黒い福音」が'14年1月に二夜連続放送！
昭和の二大未解決事件として今も語り継がれる“三億円事件”と“国際線スチュワーデス殺人事件”を描いたミステリーが、テレビ朝日系で'14年1月18日(土)と19日(日)の二夜連続でドラマスペシャルとして放送されることが分かった。巨匠・松本清張が独自の視点で描いた傑作小説「三億円事件」と「黒い福音」が、主演をそれぞれ田村正和とビートたけしとして映像化される。
「三億円事件」は、昭和43('68)年に発生した昭和史に名を残す未解決事件を描いた清張の傑作ミステリー。およそ9億円の捜査費用を投入したにもかかわらず解決の糸口がつかめず、今もなお真実は明らかになっていない。時効が成立した翌年に当たる昭和51('76)年、アメリカ・ニューヨークから同国有数の保険会社・査定部長の武田(田村)が送られてくる。敗戦によって変わり果てた日本を捨て、母親のヨシコ(奈良岡朋子)を残してアメリカへと渡った武田だが、彼には日本の警察にもできなかった三億円事件の真相を明らかにし、犯人に50万ドルに及ぶ賠償をさせるという目的があった。そして、もう一つ、25年ぶりに母・ヨシコと再会するという目的も。武田は日本で現地調査員の協力を得ながら、着々と捜査を進めていく。さまざまな情報から事件の真相へと近づこうとするが、アメリカからやってきた日本人を日本の警察は冷遇。そんな障害に進路を防がれながらも、武田が目にした新事実、そして経済大国となった日本とそこで生きる日本人の変化を描く。“20世紀最大の未解決事件”の真相が今、明らかになる。共演は余貴美子、段田安則、小野武彦、手越祐也(NEWS)、北乃きい、泉谷しげる、奈良岡朋子ら。
一方、「黒い福音」は、同じく昭和史に残る未解決事件の一つとして語り継がれる“国際線スチュワーデス殺人事件”のてん末を描いたミステリー。実際にあった事件について清張が独自にリサーチを行い、フィクションの形式で“自らの推理”を示している。昭和34('59)年、東京西部の川で女性の死体が発見されたことから事件は始まる。被害者女性が敬虔なクリスチャンであり、スチュワーデス(当時、現キャビンアテンダント)であったことからマスコミも事件を大々的に報道。警視庁は名刑事として名高い平塚八兵衛らを投入し、教会が過去に行っていた物資横流しや麻薬密売事件との関連を突き止め、一人の外国人神父を容疑者としてリストアップするが、宗教的・政治的圧力に屈し、最終的には容疑者を国外へと取り逃がしてしまう。今回のドラマ化に当たって、事件の背景にある戦後から昭和30年代にかけての日本の世相や風景を忠実に再現しつつ、古参の刑事が“聖域の裏側”に立ち向かう姿を描く。主人公をビートたけしが演じ、共演者として瑛太、竹内結子、北大路欣也、國村隼、市原悦子、角野卓造、佐野史郎、風吹ジュンら豪華な俳優陣が脇を固める。
テレビ朝日の五十嵐史郎チーフプロデューサーは「近年、田村正和さんには『疑惑』『十万分の一の偶然』、ビートたけしさんには『張込み』『点と線』を引き受けていただき、今回のドラマスペシャルは、それぞれテレビ朝日での“松本清張三部作”という位置付けで主演を快諾していただきました。ミステリー界の巨人・松本清張は、数々の現実に起こった事件に鋭いメスを入れ続け、《昭和の二大未解決事件》にも独自の推理を繰り広げました。好評を頂いているテレビ朝日・松本清張ドラマの決定版として、今回の二夜連続ドラマを楽しんでいただければと思います」と、熱い期待を寄せた。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
第一夜「三億円事件」
'14年1月18日(土)夜9:00-11:21
第二夜「黒い福音～国際線スチュワーデス殺人事件～」
'14年1月19日(日)夜9:00-11:24
テレビ朝日系にて放送
