岩井俊二初の連ドラ企画!出演者は「なぞの泥」に悪戦苦闘!?
1月10日(金)からテレビ東京系でスタートするドラマ24「なぞの転校生」の制作発表会見が1月8日に都内で行われ、出演する中村蒼、本郷奏多、桜井美南、さらに企画・プロデュースを務める岩井俊二氏と、長澤雅彦監督が登場した。
本作は、70年代にNHKの「少年ドラマシリーズ」などで映像化され話題となった眉村卓の同名SF小説が原作。映像美と音楽センスで国内外から高い評価を得ている映画監督、岩井俊二氏が企画プロデュースから脚本まで担当。岩井氏が連続ドラマを手掛けるのは初めてのこと。中村蒼、本郷奏多、桜井美南というフレッシュなキャスト陣が、岩井氏の映像世界をさらに輝かせる。
作品に関して、中村は「自然な光を使って撮影しているので、SFではあるものの、リアリティーを感じていただけると思います」とコメント。本郷も「初めて脚本を読んだときから、とても壮大な世界観で、どんどん吸い込まれるようなストーリーだと感じました。実力のある若いキャストが多いので、高い次元のものが作れていると思います」と、作品への自信を見せた。今回、連続ドラマ初出演となる桜井も「クランクインのときには、とても緊張していたのですが、キャストやスタッフの方々に支えていただいて、この日を迎えることができました!」と笑顔で語った。
1カ月に及ぶ撮影はすでに終了。「怒涛の1カ月間でした。短い間で監督の求めている演技ができているか、最初は不安でしたが、最終的にはすごく楽しめました。実際の高校生たちと演技をすることで、一生懸命にやることや、努力というものの大切さをあらためて感じる機会になりました」と中村は初心に戻ったと語る。本郷は「ポスターにもあるのですが、泥だらけになって…これ何でしょうね(笑)。大切な意味もあるのですが、その撮影自体は、『なぞの固まるもの』を塗られて…。でも、話が進むにつれて、分かってくることがたくさんあります!」と、複雑な心境を披露。一方、桜井は「泥をかぶるのは、人生で、最初で最後だと思いました。貴重な経験をさせていただきました(笑)」と対照的な心境を明かし、会場を沸かせた。
長澤監督は「僕も、岩井さんも初めて連ドラに携わりました。非常に初めてづくしの作品ですが、新しいものを作ろうという気持ちで作りました。連ドラっぽくないところもありますが、そういったことも含めて楽しんでいただきたいです」とアピール。
岩井氏は「『なぞの転校生』は中学校1年生のときに出会った眉村卓作品で、思春期に“刺さったまま”になっていた不思議な作品です。どういうカタチで今の世の中に出そうかと考えて、何か新しいストーリーを作らなきゃと苦労しました。2時間の映画を仕上げるのも大変ですが、30分12話の6時間ですから、書いても書いても足りない状態が続きました。映画とは違って、連ドラという形ならではの楽しみや、面白さがありました」と初の連続ドラマに挑戦した心境を語った。
1月8日(金)スタート
毎週金曜夜0:12-0:52
テレビ東京系にて放送