舞台「万獣こわい」で夏帆が古田新太らを振り回す!?
3月15日(土)より東京・PARCO劇場ほかで上演される「万獣こわい」の公開舞台稽古が3月14日に行われた。
今作は、生瀬勝久、池田成志、古田新太の演劇ユニット“ねずみの三銃士”が5年ぶりに企画した新作。宮藤官九郎作、河原雅彦演出で、出演は生瀬、池田、古田の3人に、ゲストの小池栄子、夏帆、小松和重を加えた6人芝居。住宅街の古い喫茶店を舞台に、マスターの町田(生瀬)と町田の妻・陽子(小池)らの平穏な生活が、少女・トキヨ(夏帆)との出会いによって徐々に崩れていく…というストーリー。
上下2階層の舞台セット、過去と現在を行き来する時間軸、現実・非現実の境目が分からなくなるような“あいまい”な舞台美術と映し出される“不穏”な映像。そこに生瀬らの芝居が乗ると、一気に舞台上の世界へと引きずり込まれ、約2時間半(途中休憩15分含む)の上演時間があっという間に感じられる作品だ。
8年間監禁され、命からがら逃げてきた情緒不安定なトキヨを演じる夏帆は、「皆さんより技術も経験も何もかも劣っているのですが、ここまできたら腹をくくって自分らしく楽しんで舞台に立てたらいいなと思います」とコメント。その言葉通り“腹をくくった”渾身の演技は必見だ。
また、生瀬は「最近のメディアでの露出が真面目な役が多かったので、今回の舞台ではじけたいと思っております」、池田は「不安が渦巻く世界に、我々もまた不安なものを提出いたします。少し下品な寓話と受け止めていただければ幸いです」、古田は「いつもながらの“感じの悪いお芝居”…と思っていましたが、殺陣(たて)師の方に『胸くそ悪いお芝居ですね』と言われました。今回は“胸くそ悪いお芝居です”! 乞うご期待!!(笑)」とそれぞれがコメントした。
東京公演のほか、松本、新潟、名古屋、大阪、札幌、仙台、福岡、那覇と全国9箇所で上演される「万獣こわい」。笑えるのに背筋がゾゾゾと寒くなる、他ではなかなか味わえない感覚を、ぜひ劇場で確かめよう。
作=宮藤官九郎
演出=河原雅彦
出演=生瀬勝久、池田成志、古田新太、小池栄子、夏帆、小松和重
【HP】www.parco-play.com/web/play/manju/