田口トモロヲが共演(?)の植物に魅入られ「女優」発言!
NHK BSプレミアムで4月2日(水)からスタートするドラマ「植物男子ベランダー」(毎週水曜 夜11.15-11.45)の試写会が行われ、主演の田口トモロヲと原作者のいとうせいこうが出席した。
同ドラマはいとうせいこうのエッセイ集「ボタニカル・ライフ 植物生活」が原作。主人公のベランダー(田口)は自分勝手なやり方でベランダで植物を育てる事を無上の喜びとしている中年バツイチ男。花がしおれては心を痛め、苦労の果てに咲かせては、大げさに感激する。そんな植物の世話に翻弄される滑稽なベランダーの姿を描く。
原作者のいとうは第1話を見た感想を「出てくる人間はそんなに居ないのですが、いっぱい人が出てきたような印象がある。という事は、やっぱり僕は植物の事を人と勘違いしているところがあるんだなと思いました。登場人物の半分以上が花というドラマはなかったんではないかと思います。これは『人間中心主義』を否定する良い傾向だと思います(笑)。ドラマでは、よく子供と動物には勝てないといいますが、そこにいずれは植物を入れてもいいんではないかという気がしました」と語った。
主演の田口は役作りについて「あまり決め込まないで、軽くインターネットで植物の事を調べるくらいでした。その後は実際の植物と対面した時の自分の感情を大切にして、植物ですが相手役っていうふうに考えて。なるべく会話もキャッチボールで、相手が何を言っているのか、その呼吸は何なのか鮮度の高めるようにやっています」と語り、植物のことを「女優」と呼ぶ一幕も。
また、今まで植物に興味がなかったという田口は植物たちとの共演を「愛おしい気持ちでいっぱいになっちゃいましたね。20代の頃に、誰でも育てられる幸福の木を枯らした男ですからね。やっぱり今は愛おしいですね。必ず花屋さんにロケに行くんですけれども、つい買ってしまいそうになる気持ちを今は抑えるのが大変ですね」とすっかり植物の魅力に目覚めたようす。
最後に、いとうは「僕は、植物を育てるには法則なんかない、物件との相性だけだと思っています。自分の家の物件がどういう物件かによって育つ育たないが全然違うんですよ。結局何回も失敗するしかなくて、僕の友人がすごくいい事を言っていて『枯らすまでが園芸だ』と。『枯らしてこういうふうに生命は死んでいくんだというところまでみとっていく事が人間にとって大事な園芸の肝なんじゃないか』って言ってくれた事があって、そう思うと気楽だよ」とベランダーの先輩としてアドバイスを送った。
4月2日(水)スタート
毎週水曜夜11:15-11:45
NHK BSプレミアムにて放送