小泉今日子とデュエット!中井貴一「鎌倉に行きたくなる曲です」
続編を期待するファンからの後押しを受け、ドラマ「最後から二番目の恋」が、「続・最後から二番目の恋」として4月17日(木)からフジテレビ系にて放送される。先日、主題歌が浜崎あゆみの「Hello new me」に決定したことが報じられたが、今回、新たに劇中歌が発表された。
劇中歌は、クレイジーケンバンドの横山剣が作詞・作曲を手掛けた「T字路」。そして、その曲をドラマでW主演を務める小泉今日子と中井貴一がデュエットする。小泉にとっては、昨年リリースされた「潮騒のメモリー」以来のレコーディング、中井にとっては'87年にリリースした「黒の似合うひと」以来、およそ27年ぶりのレコーディングとなった。また、小泉はデュエットソングとしては映画「快盗ルビイ」('88年)の挿入歌「たとえばフォーエバー」を共演者の真田広之とデュエットして以来、およそ26年ぶりのデュエット、中井は初のデュエットとなる。
楽曲は、誰にでも親しみやすく、明るいテイストのミディアムテンポなデュエットソングで、楽曲制作にあたって前作を見た横山が、ドラマの世界観をそのまま楽曲の中で再現したような出来栄えとなっている。タイトルの「T字路」は、小泉演じる吉野千明(48)、中井演じる長倉和平(52)の「足して100歳」になった2人が将来に対して漠然とした不安や寂しさを抱えながら、左右どちらの道に進むべきなのかという岐路に立っているさまを表現している。歌詞の中には、ドラマの中でも描かれている「由比ヶ浜の夕陽」「相模湾」などのワードが随所に盛り込まれており、ドラマファンにとってはたまらない楽曲になっている(「T字路」のリリースについては未定)。そんな劇中歌を歌った小泉、中井に話を聞いた。
――今回のデュエットのいきさつについて教えてください。
小泉今日子「前回のシリーズの時に、ふざけてそういう話をしていたんです。前回のドラマ(『最後から二番目の恋』)の打ち上げで、(中井)貴一さんとデュエットをさせていただきましたし(笑)」
中井貴一「デュエットしましたね(笑)。実は、前回のシリーズを撮影していた時に、中村メイコさんが親父の佐田啓二とデュエットしたことがあると言って、その音源を送ってくださったんです。それが、面白くてかわいい歌なんですが、妙な歌でして…(笑)」
小泉「すごく面白いんです。私もいただいて、まだiTunesの中に入っています(笑)」
中井「ありがとうございます(笑)。ものすごく変な歌を、親父が歌っているなと思って。でも聴いているうちに、クレイジーキャッツのように俗世を離れた感じで、なかなかいいんですよ」
小泉「すごく面白い歌詞なんですけど、それを佐田啓二さんが朗々とステキに歌っていらして、『(貴一さんに)何か遺伝子を感じるな”と(笑)。そんなこともあって、今回のデュエットが実現しました」
――小泉さんにとって久しぶりのデュエットとなりますが?
小泉「いろんなミュージシャンの方々とコラボさせていただいていますが、デュエットソングとしては映画『快盗ルビイ』の挿入歌『たとえばフォーエバー』で、真田広之さんとデュエットさせていただいて以来ですね。真田さんと2人で「夜のヒットスタジオ」(フジテレビの音楽番組)にも出演させていただきました。その時は、真田さんがすごく緊張されていらっしゃいましたね(笑)」
――中井さんにとっては初のデュエットとなります。
中井「レコーディング自体も、27年ぶりですね。デュエットは人生初です。打ち上げ以来ですけど(笑)。ちょっと変な話なんですが、実は小泉くんが言っていた真田さんと出演した『夜のヒットスタジオ』を見ていたんですよ。当時、小泉くんとドラマで共演すると思っていなかったですし、ましてやお会いしたこともなかったんですけど、その『夜のヒットスタジオ』を見ながら、本当に何の根拠もなく、『いつか小泉くんと歌う』と思ったんですよ(笑)。自分でも、全く意味が分からないですし、『俺は、何を思っているんだ』と(笑)。ですから、今回デュエットが実現して、一番不思議に思っているのは僕です」
小泉「長い時を経て、デュエットが実現しましたね。真田さん、そして貴一先輩と、2枚目俳優の方々とデュエットさせていただけたので、次は誰にしようかと(笑)」
中井「佐藤浩市で(笑)」
小泉「じゃあ、次は浩市さんを狙ってみます」
――今回の曲の印象についてお聞かせください。
小泉「とっても楽しげで良い曲ができましたね。最近のデュエットソングというと、すごくおしゃれでカッコイイ曲ばかりで、私たちの世代はカラオケに行っても、そういう難しい曲は歌えないので(笑)、ついつい古い曲を探してしまうというところがあるんですよね。でも、この曲は、そういう中高年の方々でもすぐに覚えられて、歌えて、楽しい曲になったので良かったなぁと。このドラマにぴったりだと思います」
中井「今の歌は、客観性のあるものが意外に少ないように思うんですが、この曲は本当に客観性のある歌になっているので、そういう意味では楽しく歌える曲ですね」
小泉「エンターテインメントの中にある曲ですよね。作詞・作曲をご担当いただいた横山剣さんが前回のドラマを見てくださって、歌詞にもドラマの中のリアルがちりばめられていて、すごくエンターテインメント性が高い曲になっています。剣さんは、私たち2人と世代的にも通ずる方で、しかも横浜出身で“神奈川感”も持っていらっしゃるので、ピッタリでしたね。ユーモラスで、ちょっとした色気があって、私自身も大ファンです」
中井「僕も好きです。この曲を聴くと、たぶん、鎌倉に行きたくなると思いますよ」
横山剣が作り上げた「T字路」がどのような仕上がりになっているのか、そして小泉と中井がどのような歌声を披露しているのかについては、4月17日(木)放送の「続・最後から二番目の恋」第1話(初回は15分拡大)で確認してほしい。
4月17日(木)スタート
毎週木曜 夜10:00-10:54
フジテレビ系にて放送
※初回は夜10:00-11:09
脚本=岡田惠和
演出=宮本理江子
出演=小泉今日子、中井貴一、坂口憲二、内田有紀・加瀬亮、長谷川京子、飯島直子