「松本清張『強き蟻』」で米倉涼子が翻弄する“4人の男性”に豪華キャストが決定!
テレビ東京で今夏、開局50周年特別企画として放送される米倉涼子主演のドラマ「松本清張『強き蟻』」の追加キャストが決定。米倉涼子演じるヒロイン・伊佐子に翻弄される4人の男性たちをはじめ、ドラマを彩る共演者に豪華な顔ぶれが集結した。
伊佐子の夫・沢田信弘を橋爪功、弁護士・佐伯義雄を高嶋政伸、食品会社副社長・塩月芳彦を宅麻伸、伊佐子の不倫相手・石井寛二を要潤が演じる。
橋爪演じる沢田信弘は、伊佐子の歳の離れた夫。大日本光学株式会社の技術担当役員で、知り合いの塩月に連れられた普茶料理屋で伊佐子と出会う。橋爪は自身の役どころや台本を読んだ感想について、「すべては見てのお楽しみなので詳しくは話せませんが、“沢田信弘”もまた“強き蟻”なんだと。説明になっていないのでご覧になって下さい。『なるほど』と思ってもらえるのでは。松本清張さんの本は少し設定をいじるだけで、いつの時代も通用するものですね」と語った。そして、共演した米倉の印象については「米倉さんが私の排尿を補助するシーン(ご想像下さい)があって、『この役は橋爪さんじゃなければ私、できなかったわ』と言ってもらったんですけれど…。これって誇らしいの?って思いましたね」と冗談交じりにコメントした。
また、高嶋演じる佐伯義雄は、佐伯法律事務所の弁護士。伊佐子の愛人・石井寛二が起こした事件をもみ消すべく、塩月に雇われた。裁判に勝ち、塩月の叔父とのコネクションを作ろうと野心を燃やす役どころ。高嶋は米倉について、「米倉さんは本作品のすべてを把握され、普通の人の2倍の速さで演出を飲みこまれていました。僕などは米倉さんに付いていくのがやっとで、印象としては“ジェットコースター”のような方でした」と感心したことを明かした。
さらに、宅麻演じる塩月芳彦は帝国食品の副社長。代議士の叔父を持つ。伊佐子が信弘と結婚する前までは愛人関係にあり、現在も伊佐子から相談を受けるパトロン的存在だ。宅麻は自らの役どころについて、「それなりに育ちもよく、年齢に並行して身分相応。自分の立場を熟知して見ているため、地位にも全くおごらず、冷静に生きている男。台本を読んだ後の感想としては、ゆえに静かに捨てられる男です」と語った。
最後に、要演じる石井寛二はサッカー選手で伊佐子の愛人。自宅で元彼女・福島乃理子が死亡する事件を起こす。乃理子は伊佐子を恨んでの自殺だったと脅し、自分に弁護士を付けるよう伊佐子に要求する。自身の演じた役について要は、「人間の欲を強く描く松本清張作品の中では、もしかしたらまともな感覚を持った人なのかもしれません。男の僕からすると、台本を読んでいる最中に何度も背筋が寒くなった作品でした」とコメント。また、「主演の米倉さんは伊佐子のキャラクターとかぶる事がありました。僕がとあるシーンで監督の演出したお芝居で悩んでなかなか表現出来なかったのを、何度かやって本番でようやくOKをもらった時に褒めてくれたのは、まさに伊佐子と石井の関係のようでした。 きっと、伊佐子のような人が身近にいたらどっぷりハマっていたでしょうね」と語り、まさに“ハマリ役”だったようだ。
なお、信弘の自叙伝執筆を手伝う速記者・宮原素子役を比嘉愛未、信弘の前妻との娘・妙子役を笛木優子、そして沢田家の家政婦・椿サキ役をかたせ梨乃が務め、それぞれ伊佐子と対立する女性として登場することも決定している。
今夏、テレビ東京系にて放送予定