トニー賞で大物俳優にヤリたい放題! N・P・ハリスの魅力とは?
6月9日(現地時間8日)、米・ニューヨークで第68回トニー賞の授賞式が行われた。演劇界の優れた作品や役者に贈られるトニー賞は、アメリカではアカデミー賞(映画)、グラミー賞(音楽)と並ぶ権威ある賞。授賞式ではミュージカル作品賞などの発表のほか、ノミネート作品の出演者によるパフォーマンスが行われた。そうそうたる顔ぶれの俳優が観客を沸かせたが、中でもひときわ目立っていたのが「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」でミュージカル主演男優賞を受賞したニ―ル・パトリック・ハリスだ。
ニール・パトリック・ハリスは1973年生まれの40歳。16歳の時に主演した「天才少年ドギー・ハウザー」でブレイクして以来、人気テレビドラマシリーズ「ママと恋に落ちるまで」「glee/グリー」などに出演、またトニー賞の司会を4度務めるなどブロードウェイとの関わりが深い。私生活では2011年に同性のパートナーとの婚約を発表、代理出産で誕生した双子の親となった。
トニー賞でのハリスの受賞作は、女性になるための性転換手術に失敗した男性が、失意の底でロックミュージシャンになる道を選ぶ物語。自らも同性愛者であることを公表しているハリスは、その男の役に完全になりきり、ニューヨーカーの間で大きな話題を呼んだ。授賞式のパフォーマンスでも、女装して男性でも触りたくなるほどの魅惑的な美脚を披露。ステージ上から観客席へ飛び降りて、座っていた俳優オーランド・ブルームの顔の上で股間を振ったり、サミュエル・L・ジャクソンのメガネをなめたりとヤリたい放題。ついにはパートナーの男性との熱いキスまで披露。ぶっとんだパフォーマンスで観客をメロメロにしたハリスだが、化粧を落とした素顔は穏やかな微笑みをたたえた紳士で、登壇者の後方で静かにたたずむその姿はさながら“ブロードウェイ版・堺雅人”といった面持ち。
実はこのギャップこそ、アメリカで大きな支持を得ている彼の魅力ではないだろうか。受賞をきっかけに、アメリカだけではなく世界に人気が広がりそうなハリスの動向から目が離せない。
ハリスの“勇姿”が見られる「第68回トニー賞授賞式」は、WOWOWライブで6月14日(土)、7月19日(土)に放送される。
6月14日(土)夜8:00~11:00
「第68回トニー賞授賞式 ダイジェスト版」
7月19日(土)昼3:00~4:45
ともにWOWOWライブで放送