“脱ぐのは最後”!?芳賀優里亜の初フルヌード作品がDVDに
芳賀優里亜が映画「赤×ピンク」のブルーレイ&DVDの発売を記念して、7月2日に都内で囲み取材を行った。同作は映画「私の男」('14年)などの著者である桜庭一樹の原作を映画化したもので、芳賀は性同一性障害で悩む主人公・皐月を演じている。物語は毎夜繰り返し開催されている女性同士が戦う格闘技ショー“ガールズブラッド”を舞台に、そこでもがきながら成長する女性たちを描く。芳賀が初フルヌードで女性同士のラブシーンなどに体当たりで挑んたことでも注目された。
撮影は今から1年前。芳賀は「今でもすごく鮮明に残っています。撮影期間は2週間ぐらいだったんですけど、とても濃かったですね」と振り返り、「この役のお話をいただいたとき、まずは原作を読んだのですが、とても引かれました。ただ、それ以前に『脱ぐ』という条件があったので、いろいろと葛藤しましたが“性同一性障害”という役を演じることは女優としても挑戦してみたいと思い決意しました」と出演するにあたっての経緯を明かした。
自身の作品が発売されたことへの思いを聞かれると「この作品は私にとって新たな自分の幅を広げられるようなきっかけになったと思うので、こうやって作品として残ることはうれしいですね。子役からやっていたということもあり、そのイメージを打ち砕くためにも挑んだ作品となってます」と答え、「今まであまり“お色気系”のような作品に出たことがなかったので、これを機にいろいろな人から『あ、大人なんだ!』っていうふうに見てもらえるようになりましたね。ただ、小さいころから私のことを見てくれた人たちからは『一体どうしたんだろう?』っていう心配の声もありましたね(笑)」と率直な心境などもコメントした。
また、役柄については「原作では髪が短髪だったり衣装も男らしかったりといわゆる“俺は男だ!”っていうことを主張しながら生きている皐月だったんですけど、坂本浩一監督と話し合った中で、映画ではまだ女性として頑張って世間に溶け込もうとしている葛藤を見せていけるようにすると決めました。なのであえて髪の毛も長いままでしたし、女性らしさもある要素を取り入れていきました。頑張ってもまだ悩んでいる皐月の姿を言い換えると、思春期に女の子が抱える悩みにも置き換えられるようなイメージですね。もちろん心は男でしたので、女性に対する扱いや動作などは意識しながら演じました」と役作りなどを明かした。
さらに、今回挑んだ女性同士のラブシーンについては「監督と流れだけは決めたのですが、あとは自由にっていう感じでした(笑)。 なので多田(あさみ)さんとの絡みのシーンは、2人で話し合って決めて挑みました。男性とのラブシーンの経験がないのですが、そこまで抵抗はなかったですね」と答え、「これをきっかけに芳賀さん自身は抵抗がなくなりそうですか?」と聞かれると「演技では大丈夫でしたが、正直なところないです! ただ女の子って普段からくっついてることが多かったりするじゃないですか(笑)。そういう面で抵抗を感じませんでしたね」と冗談を交えつつもきっぱり否定。
最後に芳賀は「最初で最後という気持ちで挑んだ作品なので『最後に脱ぎました! 引退します』っていうのも格好いいと思ったりもしましたけど、この作品を経験して新たなスタートが切れたように思います!」と笑顔で今後の意気込みを語った。
DVD-BOX 7300円(税抜)
ブルーレイBOX 7800円(税抜)
DVD 4700円(税抜)
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