「アゲイン!!」出演の早見あかり“ヒロインらしくないヒロインになれたら！”

ドラマ

2014/07/17 06:54

4月まで「週刊少年マガジン」(講談社)で連載されていた久保ミツロウの同名コミックを原作に、7月20日(日)にMBS、7月22日(火)にはTBSでスタートするドラマ「アゲイン!!」。何一つ思い出を残せないまま3年間の高校生活を終えてしまった今村金一郎(藤井流星)が、卒業式の後、なぜか3年前の入学式の朝にタイムスリップしてしまうという、高校の応援団を舞台にした青春ストーリーだ。今回、もう一度、退屈な3年間を繰り返すのかと思われた金一郎が憧れることになる応援団の女団長・宇佐美良子役で、連続ドラマ初ヒロインを務める早見あかりに、インタビューを行った。

――連続ドラマでは初ヒロインを務める「アゲイン!!」の宇佐美役が決まったときの感想はいかがでしたか？

まず、原作を読んでみるように言われて、団長がめっちゃ自分に似ているなというのが、本当に一番最初の感想で(笑)。原作者の久保ミツロウさんが団長は私に当て書きをしてくれたそうで、それはものすごくうれしいことですし、その役をできるっていうのもすてきなことだなって思います。その分、今までやってきた役よりも期待が込められているプレッシャーはすごくあります。

――宇佐美役をやるにあたって考えたことはありますか？

ヒロインといっても全く女の子らしさのないヒロインなので、台本を読んだ段階では探り的な部分があるんですけど、“ヒロインらしくないヒロイン”になれたらいいなって思います。“かわいらしさ”は全く必要ないなって思っているので。

――そんな中で、やっぱり自分と似ているところは感じますか？

似てないと思います。ビジュアルはすごく似ていると思うんですけど、応援団長って女の子要素が一つもないので…女の子であるけど、男であって、男の人に負けたくないという気持ちがすごく強い子なので、私に似ている部分はあまりないのかなって。ただ、心の中に何を言われてもぶれないという信念があってそれを貫くっていう部分では、私にも通じるものはあると思います。

――そんな原作にそっくりのビジュアル面でさらに意識しているところはありますか？

今は髪の毛が短いですけど、団長に合わせてエクステで髪を長くします。あと、このお話を頂いてから眉毛を生やしました。元から眉毛太いんですけど、「斉藤さん」('13年、日本テレビ系)でヤンキーの(保科優里)役をやったときに眉毛を細くしてしまって、そこから、なんかだんだんそのままだったので、ちょっとこれは良くないなと思って。原作も眉毛に力があって主張してるなって思ったので、眉毛はもっと太くしようと。

――学ランを着た感想はいかがでしたか？

私、応援団っていうのを小中高とずっとやっていたんです。この物語の応援団とはかけ離れてる世界なんですけど、中学のときは女子は男子の学ランを借りて着ていて、私ももちろん借りて着たことがあって、そのときから自分は学ランが似合うっていうことが分かっていたんですよ！　だからこの役が決まったときからマネジャーさんや親に「私は学ランが似合うんです」ってずっと言い続けていて。ただ、今回は普通の学ランじゃなくて応援団用の“長ラン”だったのですが、それでも似合うという自信はありました。

――今回は応援の演舞っていうのもあると思うんですけど、そういった男らしい表現も楽しみだったりするんですか？

先日、応援監修してくれる大東文化大学応援部の皆さんの映像を初めて見て、私の想像をはるかに超えたものだったので、正直怖いです。見る前は応援の練習は楽しみと思ってたんですけど、そんなワクワク感は全くなくなりました。

――早見さんの学生時代の思い出は？

小学校6年生の終りくらいに事務所に入って、中学1年生のころはレッスンをやり、中学2年生ごろから本格的にお仕事をさせていただくことになったんですけど、特に仕事が忙しかったから覚えてないということじゃないんですが、私ってすぐにいろんなことを忘れちゃうんですよ(笑)。だから、あんまり覚えてないんですよね。卒業アルバムなんかを見て、「あっ、こんな事があったんだ」って思い出すくらいで。だから、具体的なことはあまり覚えてないんですけど…楽しい学生生活でした！

――物語はタイムスリップが軸になっていますが、早見さんがタイムスリップするとしたら、いつがいいですか？

もうちょっと勉強やっとけば良かった(笑)と思うので、やっぱり学生時代ですね。中学生のときからお仕事で学校に行けないこともあったりして、それで“私は勉強をやらない”って決めちゃったんですよ。でも、やってたらもっと何か変わっていったんじゃないのかなって。本当に勉強していればよかったなって思いますね。暗記が得意でやれば結構出来ちゃうタイプなので、成績はそんなに悪くなかったんですけど、全く身に付いてないんですよ(笑)。

――宇佐美は主人公から憧れられる先輩という役ですが、早見さんはどんな先輩に憧れますか？

同性に「格好良い」って思ってもらえる女性ですね。それって意外に難しいことだなって思うから、そんな女性になりたいと思いますね。目標にしてるっていうのとはまたちょっと違うんですけど、柴咲コウさんが私の思う女性としての格好良さを持っている人だなって思います。一度、事務所でお会いしただけで、共演したことはないんですけど、一緒にお仕事もしてみたいです。

――マイブームってあったりしますか？

小さなころからネイルに凝っています。最近はジェルネイルをやり始めたので、友達にやってあげたりとかもしますね。今回のドラマではあまりネイルを見せる機会はないと思うんですけど…。

――最後にこのドラマを見るファンに向けてメッセージをお願いします！

人に何を言われても関係なく何か一つのことを貫くということが、周りの視線を気にしてしまったりとかで今の時代は難しいと思うんです。でも、信念を全くブレずに貫き続ける団長の姿や、それに影響されて仲間が増えたり周囲が変わっていく姿を見て、何か一つのことを全力でやるということの素晴らしさにあらためて気付いてもらえたらうれしいです。