「花子とアン」出演の吉田鋼太郎が告白! 「仲間由紀恵さんが好きです!」
高視聴率をキープし続ける連続テレビ小説「花子とアン」(NHK総合ほか)。今週からは、蓮子(仲間由紀恵)が東京で出会った青年・龍一(中島歩)と駆け落ちし、夫である伝助(吉田鋼太郎)に絶縁状を送りつける。
だが、見ている女性の多くは伝助に何となく引かれ、駆け落ちしなくても?と思っているに違いない。そんな気持ちも含めつつ、吉田鋼太郎に伝助役についてインタビューを敢行。
政略結婚によって夫婦となった伝助と蓮子だが、その結婚生活は順調とは程遠いもので、蓮子の気持ちは伝助から離れている。だが、そんな伝助を魅力的に演じているのが吉田鋼太郎だ。見ていると「あれ?伝助ってツンデレなの?」と、思うところも。伝助を演じるにあたり、吉田もモデルである伊藤伝右衛門の伝記などを読んだという。
「彼の家はすごいんですよ。まだ残っていて、観光地のようになっているんです。随所にとってもセンスのいい細工が施してあったり、暖炉に石で花模様があしらってあったりして、どうやら白蓮さんを迎えるために作った家みたいなんですね。僕は、台本を読んでいるうちに、蓮子さんに対して、優しい要素が増えてきているように感じていて。でも、そこを意識して演じてはいけないので、あくまでも自分は炭鉱夫あがりの野卑な部分は押さえつつ演じる、というのはあります。でも、そんなシーンなかなかないんですよね。怒鳴ったり、女性をモノのように扱ったり、芸者遊びをしたり、という。女中頭のタミ(筒井真理子)さんとは、僕の中では、きっとデキていると思っているんですけど(笑)。本当のところは視聴者の方に感じとっていただければ…」
7/28(月)からの18週では、伝助の「事件」を終結させる場面がとても印象的だ。あんな風に言われたら、見ている側だと「蓮子、戻るんだ!」と思ってしまうのだが―
「男の中の男ですよね。日常生活の中では絶対に言えないし、あったとして言えるかどうかと言ったら言えないです。あのセリフを言えたことは俳優として嬉しい。あの場面は演じてて好きでしたし、気合が入りました。僕、19週(8/4(月)~)にも出るんですが、そこもステキなんです(笑)」
一方的な伝助の思いは、蓮子には届かないが、そんな伝助について可愛くも、可哀想と語る。
「伝助にとって、蓮子さんは今まで見たことも付き合ったこともない女性なんです。蓮子さんに『あなたは私のどこを好きになったんですか?』と詰め寄られるのですが、そこで『お前の身分と容姿以外、どこを愛せと言うんだ』と答えるんですが、男としてはそう言いたいですよね。顔が好きだってバシっと言える人っていないですから。内面、と言いますけど、好みの顔じゃないとね(笑)。彼は、それを正直に言える人。逆に言うと、内面というのを説明できない。お金持ちだから女性も買えると思っているし。でも、蓮子さんのことが好きで好きで仕方ない、でも説明ができない、っていうのは彼の可愛らしさであり、可哀想なところでもありますね」
男の本音を、照れながらこう話す吉田に、自身を面食いかと問うと―
「僕は面食いではありませんが、好みの顔はあります。諸事情あって好みの顔じゃないこともありますが、『俺の好きな顔』の方がいいです(笑)。僕は鼻が上を向いている女性が好きなんです。メグ・ライアンとか、ファニーフェイス的な。いわゆる美人というよりは、生意気かもしれない、みたいな。僕の顔がそういう顔じゃないので、自分と似ていない顔が好きです」
これだけの高視聴率が続いている「花子とアン」だが、その作品の魅力を吉田はこう語る。
「僕は大好きな作品なんです。自分が出ているからということではなく、割と奇をてらわずに作ってらっしゃると思うんです。みなさんの演技も、作品に沿って誠実に演じてらっしゃると思います。それがとても作品に反映されていて。例えば、僕は「おはなはん」とかが好きで。朝ドラ=素朴なもの、というイメージがあるんです。「花子とアン」は僕が昔見ていたような朝ドラのような気がして、スっと入っていける。年齢的なものもあると思うんですけど。あと、毎回毎回ほろっとさせられる、そこが好きですね」
最後に、女性がたくさん登場する本作。その中で好きな女性を聞いてみると―
「僕は仲間(由紀恵)さんが好きですね。すごい方です。あ、役の中では蓮子ではないです。タイプとしては、はなちゃんがいいです。知的だし、素直だし。蓮子さんは無理です(笑)」
連続テレビ小説「花子とアン」
毎週月~土朝8.30-8.15ほか NHK総合ほか