地上波では見られない!衛星放送ならではのベストオブベストのコンテンツ選出
「第4回衛星放送協会オリジナル番組アワード」授賞式が7月17日に東京・千代田放送会館で開催され、114の応募番組から1次審査を経てノミネートされた計8部門42番組の中から最優秀賞・特別賞・奨励賞が発表された。演出家の鴨下信一氏や野球評論家の小宮山悟氏ら多彩なメンバーが最終審査員を務め、それぞれの立場から番組を評価。
TVアニメの歴史をシャープな切り口で描いた「TVアニメ50年の金字塔」(アニマックス)や日本が誇る“特撮”をテーマにした「特撮国宝-TOKUHO-」(日本映画専門チャンネル)、江戸城の全貌をCGを駆使して再現した「ザ・プレミアム よみがえる江戸城」(NHK BSプレミアム)など見応えのある作品が最優秀賞を受賞した。
中でもWOWOWプライムは「ドラマWスペシャル 人質の朗読会」、「ノンフィクションW 八十歳の漂流俳優 ヨシ笈田 三島が託した日本」、「君にも見えたかウルトラの星! 帰ってきたウルトラマンの魅力」が各3部門で最優秀賞を独占。
惜しくも最優秀賞は逃したものの、奨励賞を受賞した「TUTTO VERDI~史上初!ヴェルディ・オペラ大全集/ヴェルディの生涯」(クラシカ・ジャパン)や「THE野球盤L!VE2013オールスター&お台場合衆国スペシャル」(フジテレビONE スポーツ・バラエティ)などユニークな企画力と独自性あふれる力作にも注目が集まった。
審査委員長を務めたノンフィクション作家の吉岡忍氏は、「CS、BSという専門チャンネルは本来もっと尖っていたと思います。視聴者のマニアックな関心に応えたり、あるいは複雑な今の世の中とか、なかなか見れない歴史に踏み込んで、そこに生きる人間の意味を考えていくという深さが制作者の中にあったと思います。今回受賞した作品はどれも素晴らしい。苦労し工夫をし考えながら制作している。これからの制作者には今回の受賞作ばかりでなく過去3回の受賞作も含めてぜひ見ていただきたい。試行錯誤しながらどのようにテーマを作り出し、どのように制作してきたのかということを掴み取って欲しいと思います」と今後の衛星放送の番組への期待を込めて熱いメッセージを送った。
【オリジナル番組賞】
最優秀賞
・ドラマ番組部門:「ドラマWスペシャル 人質の朗読会」(WOWOWプライム)
・ドキュメンタリー番組部門:「ノンフィクションW 八十歳の漂流俳優 ヨシ笈田 三島が託した日本」(WOWOWプライム)
・中継番組部門:「WRC世界ラリー選手権2014 パワーステージ DAYS2 ラリー・モンテカルロ(モナコ)」(J SPORTS 1)
・バラエティー番組部門:「特撮国宝-TOKUHO-」(日本映画専門チャンネル)
・情報教養番組部門:「ザ・プレミアム よみがえる江戸城」(NHK BSプレミアム)
・アニメ番組部門:「フルーティー侍」(キッズステーション)
・ミニ番組部門:「君にも見えたかウルトラの星! 帰ってきたウルトラマンの魅力」(WOWOWプライム)
奨励賞
・ドキュメンタリー番組部門:「ドキュメンタリー The REAL 二輪モータースポーツ モリワキレーシング~日本から世界へ挑む 町工場~」(J SPORTS 3)
・中継番組部門:「THE野球盤L!VE2013オールスター&お台場合衆国スペシャル」(フジテレビONE スポーツ・バラエティ)
・バラエティー番組部門:「大人番組リーグ2 予告本 夏目漱石『こころ』」(WOWOWプライム)
【オリジナル編成企画賞】
最優秀賞:「TVアニメ50年の金字塔」(アニマックス)
特別賞:「ソチ 2014 パラリンピック 24時間専門チャンネル」(スカチャン0)
奨励賞:「TUTTO VERDI~史上初!ヴェルディ・オペラ大全集/ヴェルディの生涯」(クラシカ・ジャパン)