ライバルは「相棒」!? 水谷豊主演「だましゑ歌麿」第4弾が今秋放送決定!
出生などに謎が多く、その作品はもとよりミステリアスな存在として多くの人々を引きつける浮世絵師・喜多川歌麿の人生を描く水谷豊主演の時代劇「ドラマスペシャル『だましゑ歌麿』」(テレビ朝日系)の第4弾が、この秋に放送されることが分かった。稀代の浮世絵師を再び演じる水谷は「今回の作品は見どころだらけです(笑)。最初から最後まで目の離せないシーンの連続なんですよ。歌麿の絵のモデルになった女性が殺されていくわけですが、なぜこんな事件が起きるのか?という謎解きから始まって、ショックで絵を描けなくなってしまう歌麿がどう立ち直るのか…。そんな話も含めてとても面白い」と、力強くアピールした。
「だましゑ歌麿」は水谷にとって17年ぶりの時代劇として'09年に第1弾が放送された、高橋克彦氏の原作小説を映像化した作品。財政再建のため、質素倹約の令を敷く幕府が、華美ぜいたくを禁じる、世に言う“寛政の改革”(1787年~)の時代を描いている。庶民のために華麗な錦絵を描き続ける歌麿を排除しようと老中・松平定信(梅沢富美男)が仕掛ける数々のわなに、歌麿は敢然と立ち向かう。
第4弾となる今作では、歌麿が描いた女性たちが次々に殺される事件が発生。「自らの筆のせいで女たちを不幸にしている…」と自暴自棄になる歌麿は、“浮世絵師の命”とも言える絵筆を折ろうとして失踪してしまう。そんなボロボロになった歌麿の心を助けたのは、山谷の裏長屋で出会った鼠のような男・次郎吉(河相我聞)。次郎吉が目の前に現れた失意のどん底に沈む男を歌麿とは知らないまま、二人は交流を深めていく。そんな中、歌麿の復活を願う料亭“鶴亀”のおかみ・志乃(萬田久子)は、歌麿にお恭(田中美里)という女性を引き合わせる。歌麿の絵姿に立ちたいというお恭とは何者なのか…!?
もちろん水谷扮する歌麿が描く色鮮やかな錦絵は今回も登場。「だましゑ歌麿」シリーズでは恒例となった壮大な作品を描くシーンも見どころの一つとなっており、体を張った水谷のアクションシーンも含め、壮大なスケールで描かれる。ミステリアスなストーリー、あでやかな女性の錦絵を情念を込めて描くきらびやかなシーン、奥深い人間ドラマ、痛快なアクション…と見どころ満載の痛快時代劇に酔いしれそうだ。
出演は水谷、田中、河相のほか、中村橋之助、岸部一徳、鈴木杏樹、原田龍二、萬田、梅沢らおなじみのメンバーが顔をそろえ、監督は前3作より引き続き吉川一義が務める。
主人公・歌麿役の水谷は「『だましゑ歌麿』は時代劇と言いつつも、現代に通じるものがたくさんあるんです。(歌麿の)反骨精神も含めて、人としての歌麿の生きざまは興味が尽きないですし、こうだったろうな…、ああだったろうな…、と人物の生きざまを考えながら作っていくのも時代劇の面白さなんでしょうね」と、魅力を力説。また、メガホンを取る吉川監督は「これまでの『だましゑ歌麿』シリーズの中で一番面白いと思いますよ。僕はこの作品を『相棒』に負けないように撮っています。ライバルは『相棒』です!(笑)」と、水谷の代表作に敬意を表しつつ、自分の作品をアピールした。
今秋、テレビ朝日系にて放送