11月7日から公開の短編映画「平穏な日々、奇蹟の陽」の舞台あいさつに主演の有村架純、監督の榊原有佑、主題歌「Light along」を手掛けたandropが登壇した。
鳥取市気高町を舞台に、同級生との再会を通じて生きづらい日常の中でそれぞれが希望の光を見出し、前へ進む姿を描いた本作。「短編映画と音楽のコラボレーション」がコンセプトになっている本作は、4~5年前からandropの音楽を聞き、好きなアーティストだったという榊原監督の要望で彼らに主題歌をお願いしたという。
作詞・作曲を手掛けたボーカルの内澤崇仁は「こうして監督のお話を受けて、『Light along』という自分たちにとっても大切な曲が生まれて、こうしてみなさんと見られることがうれしいです」とコメント。主演を務めた有村は、ことし6月に開催された「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2014」でベストアクトレスアワードを受賞。「まさか自分がこのような賞をいただけると思わなかったし、たくさんの作品が出品された中で選んでいただいたのはうれしく、また監督を含め関わったスタッフみなさんに感謝しています」とコメント。そしてこの日、1年以上かけてようやく迎えることのできた一般公開に「懐かしいような恥ずかしいようなそんな気持ちです」と笑顔を見せた。
また映画と音楽のコラボレーションということで、連想する映画を問われると有村が「ハイスクール・ミュージカル」、映画好きで知られるドラムの伊藤彬彦が「スター・ウォーズ」と答える中、榊原監督が「僕もスター・ウォーズだったのですが、先に言われちゃいました(笑)」と会場を沸かせ「ジュラシック・パーク」と答える場面も。
4日間という短い撮影の中で、眠る時間もあまりなかったという有村だが「20分の映画ですごく見やすいと思います。それと4日間の撮影の中で、特に朝日を撮影するのにこだわったんです。朝日が狙える最後の日に撮れた“奇跡の陽”が劇中でも見られるのでぜひ注目して見てください」と明かし、日常の中の奇跡を見てもらえたら、と観客に呼びかけた。
舞台挨拶の最後には、andropの弾き語りライブが行われるサプライズも。普段バンドでの演奏が主な彼らだが、この日初めて4人での弾き語りで「Tonbi」、ドラマ「家族狩り」(TBS系)の主題歌にもなった「Shout」、「Encore」、映画主題歌「Light along」の4曲を披露。観客を魅了し、イベントは幕を閉じた。
「映画と音楽の出会い」(短編映画「平穏な日々、奇跡の陽」「Stand Alone」「寄り添う」の3本が上演)~13日(金)まで公開中