映画「アゲイン 28年目の甲子園」の試写会&舞台あいさつが1月7日に都内で行われ、中井貴一、波瑠、工藤阿須加、柳葉敏郎、大森寿美男監督が登壇した。
元高校球児が再び甲子園を目指す実在の大会“マスターズ甲子園”を舞台に描かれる本作。元高校球児の主人公・坂町(中井)のもとを、元チームメートの娘・美枝(波瑠)が訪ねたことから物語はスタート。美枝の父親が起こした事件が原因で甲子園に行けなかった坂町や高橋(柳葉)たちは、遠い過去の後悔を乗り越え、忘れようとした夢に再び挑戦していく。
“再挑戦”と共に“親と子の絆”が大きなテーマになっていることから、今回の試写会には、劇中の登場人物たちと同世代の親子が多数参加。作品について「中年の男子が青春を謳歌している映画です!」と語った柳葉は、観客席を見回すと「今日いらしている皆さんは、その気持ちが分かってくれると思います(笑)」と一言。また、中井貴一は「これから観てもらうから、あんまり作品のことを話したくない(笑)」と観客を笑わせながらも「特別な人は一人も出てこない、ごく当たり前の人々の悩みの話です。すがすがしい涙を流せる娯楽映画になっています」とアピールした。
また、“親と子の絆”のテーマにちなんで、登壇者が親子の思い出について語ることに。28年前の坂町を演じる工藤は、元プロ野球選手の父・工藤公康とのエピソードを「父と初めてキャッチボールをしたのは高校二年生のときです。父の自主トレに付いて行ったときに、いきなりグローブを渡されて。生まれて初めてのキャッチボールがこれでいいのかなぁと思いましたが(笑)、とても印象深かったですね」と告白。
さらに、作品の公式SNSに寄せられた悩み相談に、人生経験豊富ということで中井と柳葉が回答。「自分の目指すべき夢が見つかりません。どうずれば夢は見つかりますか?」という悩みに対し、中井は「夢は結婚相手と同じです。探しているときは絶対に見つからない、出会うものなんです。勝手に探せよ!ってことにもなっちゃいますが(笑)、出会うまで待ちましょう」とコメント。さらに、柳葉が「夢を持っている人と付き合うのはどうでしょうか。影響を受けて自分の夢も見つかるんじゃないでしょうか」と答えると、中井は「それいいね!結局は恋人を見つけろってことじゃない?」と被せ、一緒に出した答えに2人で「いいねぇ!」と大満足していた。