内山理名の腹痛に負けない女優魂に中井貴一も感嘆!
NHK BSプレミアムで2月6日(金)からスタートするBS時代劇「雲霧仁左衛門2」の試写会が同局で行われ、出演の中井貴一、内山理名、伊武雅刀、田村亮らが会見に出席した。
池波正太郎原作の本作は、大金持ちからは決して盗まず、人を殺さず、傷つけない盗賊の一味・雲霧一党を率いる雲霧仁左衛門と、一党を根絶やしにしようともくろむ火付盗賊改方長官の安部式部との激突を描いたもの。好評を博した第1シリーズに続き、第2シリーズでは仁左衛門が盗賊になってまで果たそうとした宿願が明らかになる。
仁左衛門を演じる中井貴一は「今の時代、時代劇を見ていただける方が少なくなっていますが、(撮影をした)京都という撮影所は時代劇の歴史というものがまるまる残っている所。NHKが時代劇をやり続けてくださることが京都の活性化にもつながるし、今後時代劇をつないでいくという意味においてもやり続けなければならないと思っています。雲霧がその一翼を担えればいいなと思って撮影に臨みました」と本作に懸ける意気込みを語った。
仁左衛門を慕う七化けのお千代を演じた内山理名は第1話の撮影から体調を壊してしまったという。「この仕事を始めて15、6年になりますが、おなかを壊して撮影を休んだのは初めてでした。そのとき監督もスタッフも『いい顔で撮りたいから休んでください』と言ってくださり、なんていい現場なんだろうと、救われた気持ちでした。『2』ということで緊張しましたがいいものを作りたいとの思いがひしひしと伝わってきたので頑張ろうと思えました。こんなにお千代は仁左衛門のことが好きだったんだなというシーンがたくさん出てくるのでそこは見どころの一つだと思います」とアピールした。
雲霧一党ナンバー2の木鼠の吉五郎を演じる伊武雅刀は「時代劇は緊張しますがやりがいがすごくある。気持ち良かったです。パート2ということで、すごくグレードアップしています。なんですかね、いいんですよ。お勧めです」と魅惑的な低音で力強く語った。
仁左衛門の過去の秘密を知る辻蔵之助を演じる田村亮はドラマの後半に登場。「久しぶりに時代劇をやってみたいと思っていた矢先にこのお話を頂戴しまして本当にうれしかったです。今回中井貴一さんと初めて一緒にお芝居をさせていただき、他のほとんどの方とも初めて芝居をさせていただくことになりました。あいさつをしていくと新人の頃を思い出しました。初めての方と芝居をするというのはいい刺激になります。良い思い出の作品になったと思います。正体不明の人物ということであまり語ることができないので(笑)、このあたりにしておきます」と述べた。
撮影中のエピソードとして中井は内山について触れ、「本当に面白い方で、みんなのアイドル。(おなかが痛くても)普通に会話しているんですよ。所作とかも指導を受けながら陰で一生懸命やってらっしゃる。でも、シーンの最後の方ですかね、お座りになって、すごくケラケラ笑ってらっしゃる。『私、おなか痛いんですよ(笑)』と言って。『え、大丈夫?』と聞いてもエヘヘと笑ってられる。そのままお別れしてその後3日間お休みになられた(笑)。本当におなかが痛くなられているのに緊迫感のない方。珍しいな思った」と前述の腹痛話を膨らませた。「そうやってあたたかい現場だったので私も3日間お休みすることがみんなの幸せにつながるのかなと思いました」と内山が言うと、中井から「何だそれ(笑)」とツッコミを受けて会場を笑わせた。
また、内山は「『1』のときはみんな自分の役柄を掘り下げることに一生懸命でなかなかみんなでご飯を食べに行けなかった。『2』はお頭(中井)がよくご飯を食べに連れていってくれました。京都はお肉がおいしいんですね。1年分のお肉を京都で食べました」と言うと、伊武が「俺食べていない。行けなかったねー」とむくれてみせる一幕も。「でも伊武さんはお料理なさっていましたよね?」との内山のフォローに、伊武は「ウイークリーマンションを借りて。楽しい日々でした。でも『昨日おいしかったんですよ』と話だけ後から聞いて」と笑顔で愚痴をこぼし、会場はさらなる笑いに包まれた。
2月6日(金)スタート
毎週金曜 夜8:00-8:45
NHKBSプレミアムにて放送