宮本亜門がNMB梅田&AKB田野に「辞めないでね」
3月7日(土)から東京国際フォーラム・ホールCで東京公演が始まるスーパー・ソウルフル・ミュージカル「ウィズ~オズの魔法使い~」の稽古場会見が都内で行われ、ダブルキャストで主役のドロシーを演じる梅田彩佳(NMB48)と田野優花(AKB48)、演出の宮本亜門らが出席した。
宮本は「今は報復の連鎖が起こっているが、この作品は徹底的に愛の連鎖をしていこうと思っている。初演('12年)がスタートした時は東日本大震災があった。こういう時に自らやろうと、今までにない新たなものを作ろうと思った。この作品は黒人たちが作ったもので、自分たちで時代を変えるんだという熱いパッションが入っている。僕たちも世の中を変えていくんだという勢いで、最高の時間を過ごしたい」と熱く意気込みを語った。
また、ダブルキャストになった二人について「初演のオーディションで、僕の中では増田(有華)さんの次が梅田さんだった。今回は歌もだいぶ勉強してきて、上がってきていた。この人のドロシーが見たいと思ったし、稽古場で積み上げていきたいという思いがあった。
田野さんは三次オーディションの日の朝に思い出したが、初演の一次オーディションで『やる気がないなら帰っていいよ』って言ったら、一番先に帰った子だった。でも、今回の一次二次でダンス力がすごかった。全身で踊るエネルギーとパワー。それと、一次二次と指示を出していくと、どんどん変わっていった。その柔軟性、スポンジのような感性みたいなもので、この子は変わるぞって。なので、二人がどうしても必要と思った」と説明した。
しかし、二人に期待することを聞かれると、宮本は「田野さんはもう稽古が始まったので辞めないでねと。梅田さんには前回の『ウィズ』が卒業公演になった方がいらっしゃったので、ここは卒業じゃないぞ、これからもちゃんとNMB頑張れよ、みんなに経験を伝えろよ」と笑いながらチクリ。
同期で同じユニットにも所属していた元AKB48増田のことを引き合いに出された梅田は「何も言えない(笑)。そうならないように頑張るし、そのあともNMBでも活動していきたい」と苦笑い。
田野も「本当に申し訳なかった。でも、本当に今回のオーディションは心の底から受けたいと思ったし、新しい自分を見てみたいと思った。その熱意が亜門さんに伝わったかなって…」と困惑しきりの様子だった。
会見にはウィズ役の陣内孝則、かかし役の佐賀龍彦(LE VELVETS)、ブリキ男役の施鐘泰(JONTE)、弱虫ライオン役のエハラマサヒロ、イブリーン役の岡本知高、イブリーン役(ダブルキャスト)の阿知波悟美、グリンダ役の小柳ゆき、アダパール役の瀬戸カトリーヌ、黄色い道の案内人役&振付の仲宗根梨乃、エメラルド・シティの門番役の吉田メタル、美術監督の増田セバスチャンも出席。
また、会見の前には楽曲披露が行われ、梅田、田野がそれぞれ仲宗根と一緒に「帰るの!家に」を、「嫌なニュース」を岡本がアンサンブルダンサーを引き連れ、パワフルな歌声を披露した。最後は梅田、田野、佐賀、施鐘泰、エハラ、アンサンブルダンサーによる「ブランニュー・デイ」。本番では実現しない梅田、田野の競演を見せた。
同公演は'12年に好評を博した作品の第2弾。今回も主演のドロシー役をAKB48グループ(AKB48・SKE48・NMB48・HKT48・JKT48)メンバーを対象に選び、'14年10月の公開最終オーディションで梅田と田野が選出されていた。
3月7日(土)~22日(日) 東京国際フォーラム・ホールC
4月4日(土)、5日(日) 大阪・梅田芸術劇場メインホール
4月18日(土)、19日(日) 愛知県芸術劇場 大ホール
4月25日(土)、26日(日) 福岡・キャナルシティ劇場
原作=ライマン・フランク・ボーム「オズの魔法使い」
脚本=ウィリアム・F・ブラウン
翻訳・演出=宮本亜門
出演=梅田彩佳、田野優花(ダブルキャスト)/佐賀龍彦(LE VELVETS)/施鐘泰[JONTE]/エハラマサヒロ/岡本知高、阿知波悟美《ダブルキャスト》/小柳ゆき/瀬戸カトリーヌ/仲宗根梨乃/吉田メタル/穴沢裕介/飯田一徳/池田一葉/エリアンナ/川手恭治/丘山晴己/CRAZY SHIZUKA/田口恵那/つとむ/戸室政勝/FISHBOY/BOW/MAEDA/MIHO BROWN/廻修平/矢野祐子/陣内孝則