武田真治が暴露「衝撃的にわがまま」な共演者!?
4月7日(火)よりBSジャパンで放送される連続ドラマ「松本清張ミステリー時代劇」第1話の撮影最終日を迎えた現場で、主演の武田真治、新井康弘、遊井亮子、大浦龍宇一、渡辺いっけいがドラマの見どころなどを明かした。
本ドラマはサスペンスの名手・松本清張の江戸時代を中心とした時代小説の連作短編「無宿人別帳」「彩色江戸切絵図」「紅刷り江戸噂」から12作を1話完結で映像化。
第1話「流人騒ぎ」では、役人の不手際によって長きにわたり八丈島にいる無宿人・忠五郎(武田)が、流人仲間である坊主の覚明(渡辺)らと島抜けを試みる。島の女・くす(福田沙紀)との切ない恋を交えた脱出サスペンスとなっている。
武田は「時代劇にありがちな勧善懲悪という様式美はない。人間らしさにスポットを当て、現代社会に通ずる不条理さを描いている」と魅力を語り「役者生活25周年を迎えて、初の時代劇主演ということで一生懸命演じています」と胸を張った。
新井は、流人たちを厳しく管理する庄屋・源右衛門を演じ「自分自身は撮影がきょう初日で最終日でもあります。なかなか皆さんとなじめず、でも、役柄的にはちょうど良かったかな」と劇中で見せなかった笑顔を見せた。
渡辺は「僕は『女で狂っている』役なので、実際に島の女性と仲良くなって、行く末がどうでもよくなる役。『流人の苦しみ』というより、その心情に集中しました」と役作りについて明かした。
八丈島に暮らし、覚明と恋仲になるてご役の遊井は「初日にお会いしたら、罪人の姿の渡辺さんが誰か分からないくらいの変貌だったので、しばらくそれに慣れるのに必死でした(笑)」と思い出し笑い。 渡辺は「この人、笑ってたんです! 恋仲になるのに!」といじけてみせた。
忠五郎の流人仲間・軍蔵を演じた大浦は「僕の役は、忠五郎よりも重い罪を犯した男で、この物語のキーパーソン的な存在。小ずるそうな癖に、首からお守りの木札をぶら下げたりして、小心者なのかな」と役を紹介した。
また、2月に行われた三浦海岸での撮影エピソードを問われると、武田は「抜け舟(島を船で脱出する)のシーンは1日かけて撮影しました。舟の中で酒を飲んで気を失っている軍蔵のシーンから始まりますが、その舟が舟底30cmくらいしかなく、どんどん水が入ってきてしまい、大浦さんは体が冷え切ってしまった。僕らは膝くらいしか濡れていなかったんですが、午後に入って大浦さんが『濡れた服を着たくない! コインランドリーで乾かしてくれ!!』という衝撃的なわがままを言いまして。そんなこと聞いたことないぞって(笑)。3つ年下の僕に『午後もまた濡れるんだから、もうやりましょうよ』と軽く説教されました(笑)」と大浦のエピソードを暴露。
さらに武田は「そのあと、いっけいさんが両すねから出血するけがをしたんです(笑)。海水に浸かっているので思いのほか血が広がっちゃって。『大丈夫ですか』って聞いたら『かすり傷です』って。僕はいっけいさんみたいな大人になろうって思いました」と渡辺の雄姿を公開。
「誰でもそう言うよ~」と謙遜する渡辺に、武田は「いや、大浦さんだったら絶対ぐずりました」と追い打ち。開き直った大浦は「『しみる~痛い~』ってね(笑)」と報道陣を笑わせた。
最後に武田は「『砂の器』('04年、TBS系)に参加させていただいたことがありますが、清張さんの作品は、人間を一辺倒で描かずに必ず二面性で描く。一人一人の事情を掘り下げており、役作りのイメージがしやすい。今回もみんなちょっとずつ風貌が違うように、誰かの目線で必ず感情移入できる作品になっていると思います」とアピールした。
4月7日(火)スタート
第1、第2火曜夜9:00-9:54
水先案内人=佐々木蔵之介
第1話「流人騒ぎ」
出演=武田真治、渡辺いっけい、福田沙紀、大浦龍宇一、遊井亮子、新井康弘ほか
第2話「七草粥」
4月14日(火)放送
出演=星野真里、田中幸太朗、川野太郎、布施博、西尾まり、志村東吾
第3話「役者絵」
5月5日(火)放送
出演=雛形あきこ、松田悟志、桜木健一、宅間孝行