まさかの展開で終幕!成宮寛貴の「相棒」卒業は20.3%
3月18日に2時間SPで放送された「相棒season13」(テレビ朝日系)の最終回が、平均視聴率20.3%を記録したことが分かった。2月11日に放送された19.9%を更新し、今シーズン最高の数字をたたき出した。(数字は全てビデオリサーチ調べ、関東地区)
事前に発表されていた通り、'12年10月から約3年にわたって水谷豊演じる杉下右京の“相棒”を務めた成宮寛貴演じる甲斐享が「相棒」から卒業。人事異動でも、殉職でも、退職でもなく、まさかの逮捕という結末で、視聴者に大きな衝撃を与える幕引きとなった。
'14年10月にseason13が始まる際の公式発表で「今回の『相棒』には“変化”がある」と伝えられていたが、最後の最後に相棒ファンにとっては大き過ぎる変化があった。今シーズンは初回に仲間由紀恵が準レギュラー的存在として「相棒」ファミリーに加わり、米沢守(六角精児)の仕事道具にまつわるえん罪事件、右京(水谷)の恩師が右京らを監禁した事件、享の恋人・悦子(真飛聖)の妊娠、そして白血病発覚など、不穏な空気を漂わせながら右京をとりまく「相棒」の世界が徐々に“変化”していった。
卒業発表後に行われた会見で、水谷は「(最終回は)想像もつかないことが起きます。そして、当然“別れ”が来るわけですけど。今回、一つだけ言っておけるのは、僕がもし杉下右京でなかったとしたら泣いただろうなと思いましたね。でも、杉下右京は泣くわけにはいかないので泣いていないですけど…まぁそんな感じですかね(笑)」と話していたが、まさに想像だにしない享の逮捕というラスト。
事の発端は、いわゆる法の裁きを逃れてきた悪党たちが“ダークナイト”とネット上でもてはやされる人物によって制裁を加えられる連続暴行事件。その後、単なる暴行事件ではなく都議会議員が過剰な暴力によって殺害される事件に発展する。
目撃者の証言から、捜査一課は犯罪者に制裁を下す“ダークナイト”と呼ばれる人物の犯行と断定。そんな中、享は過去のダークナイトの犯行とは趣が異なるから、と最初から模倣犯と決めつけ右京と共に捜査を始める。
しかし、右京は享の“変化”にイチ早く気付き、さりげなく享と距離を取り、単独行動をするように。結果、都議会議員を殺害した犯人は模倣犯だったが、それ以前の“ダークナイト”は享であることが右京によって明らかにされる。享は罪を自供し、逮捕、懲戒解雇が確実になる、という相棒ファンにとっては残念でならないラストとなった。
逮捕された後、右京にも無期限の停職という重い処分が下ったことから「season14」や劇場版の続編が製作されるのかは不明。処分が下った右京が早々に日本を後にして“第2の故郷”であるイギリス・ロンドンへ向かうという終わり方は「相棒」らしい。
しかし、享の爽やかなキャラクターはファンの間でも人気だっただけに、終了直後は相棒の公式Facebookにも残念がるファンの書き込みが後を絶たなかった。
果たしてまた続編は見られるのか、それとも「相棒」そのものが終幕を迎えてしまうのか、もし次回作があれば次の“相棒”は誰なのか…。たとえ放送は終了しても「相棒」ワールドに終わりはない。