「天使と悪魔」デキる事務官役・内藤理沙に直撃(前)

ドラマ

2015/04/10 06:00

4月10日(金)にスタートする剛力彩芽主演ドラマ「天使と悪魔―未解決事件匿名交渉課―」(テレビ朝日系)で、司法取引を内々で処理する検事・阿野(荒川良々)の担当事務官・服部乃絵美(はっとり・のえみ)を演じる内藤理沙にインタビューを敢行。演じる乃絵美の役どころ、演じる際に気を付けていること、身の回りで起きた未解決の出来事など、余すところなく語ってもらった。

――今回内藤さんが演じられる役柄について教えてください。

私が演じる乃絵美は、阿野検事の担当事務官です。阿野検事をサポートしつつ、事件解決に向けて何でもソツなくこなす役どころです。それがたとえ納得いかない事だと思っても見て見ぬフリをしなくてはいけない、だからこそ感情をあまり表に出せない部分があります。荒川さんもそうだと思うんですけど、私もあまり感情を全面に出せないつらさがあります。でも、そういう真面目な人で、簡単に言うと私とは正反対な役です(笑)。

――確かに内藤さんはきょうもずっと笑顔ですもんね(笑)。ちなみに乃絵美を演じる上でプロデューサーやスタッフの方から何かオーダーはありましたか？

そうですね。「阿野さんと一緒に、二人三脚でとにかく真面目に仕事をこなしていってください」と言われました。何でも真面目の一言で片づけてしまったら失礼かもしれませんが、乃絵美は仕事の面だけではなく人としても真面目なんですよ。だから、どれだけ真面目な事務官という役柄が視聴者に伝わるかなと気を付けて演じています。

――では、実際に撮影してみて苦労されている点はありますか？

言葉をほとんど発さずに感情を表現しなければいけないことですね。声ではなく表情で感情を出したいんですけど、全てを出し切ってもいけない。そういうもどかしい感情表現が難しいですね。自分の心情的にはかわいそうだと思ったとしても、乃絵美はかわいそうだという表情を相手に分かるように見せてはいけないので。感情を表に出さないということは、見方によってはそれこそ感情がない感じに映ってしまいかねないので難しいです。言葉に出さないと伝わらないことばかりですからね。

――確かに表情も難しそうです。そしてせりふも難しいんじゃないかなと思うのですが、せりふはどうですか？

今のところ第1、2話では難しいせりふは出てこないですが、3話から事件の説明などで難しい言葉が出てくるので、漢字が苦手な私からすると覚えられるか不安でいっぱいです。難しい漢字と言葉が並べられた文を、覚えたとしても分かるように説明できるかなと。もちろん分かるように説明しなければいけないんですが、やっぱり今は不安ですね(笑)。

――いつも撮影に入る前、演じる役の職業について勉強されますか？

今回の担当事務官というお仕事に関しては全くもって無知だったので、どんな仕事かというのはネットで勉強しました。調べても「ああ、なるほど」と思うんですけど、やっぱり詳しく調べないと深いところまでは分かりません。だからこそしっかりと把握しなければいけないなと思っています。でも、やっぱり難しいですよ。私だったら決して目指さなかった職業なので(笑)。

――確かに検察事務官と聞いてもなかなかピンとこないですよね。

そうなんですよ。検事ならドラマや映画などでもたくさん描かれていて、何となく分かるんですけど、検事の担当事務官と言われてもあまり聞き覚えがなかったので。想像するのがとても難しいです。

――そんな中、役柄的には何事もテキパキこなしてらっしゃる方ですよね。

ええ、乃絵美は感情どうこうではなく、言われたことをテキパキとこなすタイプ。真面目ですし、人として見習いたいところが多いキャラクターですね。

――ちなみに内藤さんご自身にテキパキ要素はあるんですか？

一つ一つの動きは大きいですけど、テキパキかどうかは分かりません(笑)。「無駄な動きが多いよね」と言われますし(笑)。でも、こんな私でも一生懸命になることはあるので、見え方は多少違うかもしれませんが、一生懸命な部分だけは一緒かなと思います。その部分以外は私と真逆のタイプ。でも、演じる上では真逆だからこそ難しいし、面白いのかなとも思いますね。

――内藤さんは新しいことをやるのは好きな方ですか？

はい。女優さんのお仕事をしている人ってそれが醍醐味だし、面白い部分だと思うので、新しく普段の自分とは違う人に成り切るというのは好きです。もちろんその人がどういう性格の人で、どう考えるのだろうとか、台本から読み取るのはとても難しいですが。でも、最近はそれが難しいだけじゃなくて面白さに変わってきたので、いつも楽しく演技をさせていただいています。

【「天使と悪魔」デキる事務官役・内藤理沙に直撃(後)に続く。同記事は4月10日(金)昼0時に掲載予定】