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好調「まれ」出演、注目の俳優・山崎賢人の魅力とは?

2015/04/11 13:00

山崎は、輪島塗の道を志す圭太役
山崎は、輪島塗の道を志す圭太役

第1週の平均視聴率が20.6%と好調を維持する朝ドラ「まれ」。本作で、輪島塗に魅せられた高校生・紺谷圭太を演じる山崎賢人が注目を集めている。11日(土)放送の第12回では、ヒロイン・希(土屋太鳳)に「高校辞めて、漆の修行する!」とアツい夢をぶちあげ、「俺と付き合うてくれんか」と直球ど真ん中の告白。朝から全国の女子をキュンキュンさせたのも束の間、極度の夢ギライの希がじんましんを発症するというコミカルなオチとなった。

「あまちゃん」の福士蒼汰、「ごちそうさん」の東出昌大など、近年の朝ドラでは“ヒロインの恋人役”を演じる俳優が立て続けに飛躍を果たしている。そして今回「まれ」でヒロイン・希との恋模様を演じるのが山崎だ。端整なルックスで、女性を魅了するイケメンからミステリアスな青年、男気のある剣士など、多彩な役柄を演じ分けてきた。デビュー5年での成長ぶりには目を見張るものがあるが、そんな急成長を支える原動力は、演技に向き合う姿勢にあった。

●「お芝居って面白い」に目覚めた瞬間

少年時代はサッカー一筋だった。中学3年生の時、サッカーの試合の帰りに寄った原宿でスカウトされ芸能の道に。‘10年にドラマ「熱海の捜査官」(テレビ朝日系)で、事件の舞台となる高校の生徒・四十万新也役でドラマデビューを果たす。

「熱海の捜査官」では、初めての演技の現場で右も左も分からず、文字通りボロボロになるまで台本を読み込んだ。三木聡監督に「セリフを言うだけじゃダメだ。気持ちが入ってない」と怒鳴られる日々を経て、「お芝居って面白い」という気持ちが芽生えた。“サッカー一筋”が“演技一筋”に変わった瞬間だった。

そこからの展開は早い。同じ年にドラマ「クローンベイビー」(TBS系)に出演し、引きこもりのハッカー役で自分自身と向き合う演技に挑んだ。翌‘11年には、映画「管制塔」で初主演。同年10月にドラマ「ランナウェイ~愛する君のために」(TBS系)に出演すると、‘12年は映画4本とドラマ1本に立て続けに出演、そのうち「アナザー Another」「リアル鬼ごっこ3」の映画2本は主演という快進撃ぶりだった。

そしてこの年、大きな転機が訪れる。米倉涼子が高校生になるドラマ「35歳の高校生」(日本テレビ系)にミステリアスなクラスメート・阿久津涼役で出演。ほとんどセリフがない中で、3か月間悩みに悩んだ。結果、影のある雰囲気を漂わせて存在感を示し、大きな注目を集めた。役柄の背景を深く突き詰めていくことの楽しさを知り、この時期に「俳優一本でやっていこう」と決意を固めたという。

●「古典名作で初舞台・初座長」にも自然体

快進撃は続く。‘14年は「チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮」(フジ系)、「弱くても勝てます~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~」(日本テレビ系)、「水球ヤンキース」(フジ系)と、3クール連続でドラマに出演。

さらにこの年には初舞台「里見八犬伝」でいきなり主演、初座長を務める。驚くべきは、役の持つイメージと自分なりの役柄像とのバランス感覚だ。何度となく舞台化・映像化され続けてきた古典の名作に挑むにあたっても、気負うことなく「役が持っている芯の部分はきちんと理解して、でも自分としての“犬塚信乃”を信じたい」と、いたって素直に向き合った。この作品では本格的な殺陣にも挑戦するなど、着実にキャリアを重ね、演技の幅を広げた。

そして‘14年に出演した映画「LDK」。原作の少女漫画で描かれる“壁ドン”を作中で披露すると、“壁ドンブーム”が到来する。“壁ドン”は女子の理想のシチュエーションとして広く知られるようになり、この年の「新語・流行語大賞」のトップ10にランクインし、山崎は授賞式にも出席。受賞後の会見では「壁ドンは動作なので。発していない言葉が選ばれてビックリした」と驚く素直さも持ち合わせる。

●対照な2役をステップに更なる飛躍の年へ

‘15年にも少女漫画原作の映画「ヒロイン失格」の公開が控える。少女漫画から飛び出てきたような端正なルックスで、原作でもファンが多い寺坂利太役。一方「まれ」では、王子様とは真逆の頑固一徹なキャラクターを演じている。13日から放送する第3週では、村じゅうに圭太の告白の顛末が知れ渡り、希が圭太と「くっつくか断るか、村じゅうが賭けしとる」という状況に置かれる。輪島塗の弟子入りができるかどうかも正念場、序盤の盛り上がりを山崎が引っ張る展開だ。

人間の成長は階段に例えられる。一段登ると、しばらくは水平な状態が続き、その先に新たな段階が現れるという。山崎の場合、その階段は一段が高く、急なのだ。一段クリアするとすぐ、より高い段を選んで全力でよじ登っていく。朝ドラという大きな段を前にしても、「全国放送で、いろんな世代の方が見てくれると思うので、認知されると思うし、放送が終わる頃には(自分自身を)もっと高めたい」と上を向く。更なる高みに到達する山崎の活躍に注目だ。

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

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  • 山崎は、輪島塗の道を志す圭太役
  • 「圭太を通じて輪島塗の素晴らしさを知ってもらえたら」と山崎
  • 能登を訪れ、指導の先生の下で輪島塗の修行に励んだ
  • 輪島大祭の後、圭太は「あした話してえことやあるげ」と希に告げる
  • 輪島大祭を終えて、何やらいい雰囲気の2人だが
  • 圭太は希(土屋)に方言で告白をする
  • 女子をキュンキュンさせるが、夢嫌いの希はジンマシンが出てしまう
  • 圭太は希に「俺と付きおうてくれんか」と告白し、抱きしめる
  • 「青春を感じる告白シーンになったと思う」と山崎
  • 第5週(4/27月~)では、圭太があるトラブルに巻き込まれピンチ!?
  • 圭太の漆塗りへのアツい心が裏目に出てしまう!?
  • 圭太は祖父・弥太郎(中村敦夫)と言い合いに
  • 希は落ち込む圭太を励ます

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