「Dr.倫太郎」は時代に求められている!?
堺雅人が心優しき精神科医を演じる「Dr.倫太郎」(日本テレビ系)が4月15日(水)夜10時からスタートする。
同作は、精神科医・日野倫太郎(堺)が悩める人々の心に寄り添い、その心の傷を癒やしていくヒューマンドラマ。一方で、自身の恋愛にはうとい倫太郎が芸者・夢乃(蒼井優)に魅了され、新たな人生を踏み出し自らが成長していく姿も描かれる。
「リーガルハイ」('12年ほかフジテレビ系)、「半沢直樹」('13年TBS系)などせりふが多い役を重ねてきた堺にとって“人の話を聞く”役は新境地。堺は「割と主張する役が多かったので、主張しない役は新鮮です」と役の印象を。
続けて「今の時代、必要なのは主張し合うことではなく、聞き手に回ることだと思うんです。芝居ではせりふが“主張”。でも本当に大事なのはせりふになっていない部分や、のみ込んだ言葉だと思うんです」と語る。
そして「だから、今後、僕のせりふが全くない回があっていい。でも倫太郎はそこにいる。そんな演技ができる俳優になれたらと思います」と意気込みを口にする。
さらに、演出を担当する水田伸生監督も「精神科医とは、自分にとって経験したことのないジャンル。ドラマは人間の心理や内面がモチーフになるのは当たり前なんですが、今回はそれが医療につながっていく。そこは今まで以上に慎重に接しなければいけないと思っています。調べて準備してもまだまだ足りない部分は、堺さんと話しつつ埋めて、綱渡りのようにやっています」というように、扱うテーマの難しさを物語っている。
また、フジテレビ系ですでにスタートした同時間帯の「心がポキッとね」も“メンタル”をテーマにした作品ということで「“メンタルケア”“メンタルヘルス”というものを時代が求めているんでしょうね。だから同じ水曜日にこんなことになる(笑)」(水田監督)と時代を読み解く。そんな時代に呼ばれた“倫太郎”は、視聴者をも癒やす存在になっていくのかもしれない。
毎週水曜夜10:00-11:00
日本テレビ系で放送
※初回は夜10:00-11:10