水谷×成宮の「相棒」“最後”の劇場版は13.2%
テレビ朝日系で4月19日に放送された「日曜洋画劇場特別企画『相棒-劇場版III-巨大密室!特命係 絶海の孤島へ』」が、平均視聴率13.2%を記録したことが分かった。(数字はビデオリサーチ調べ、関東地区)
同作は、昨年4月26日に公開された水谷豊主演ドラマ「相棒」シリーズの劇場版最新作。これが地上波では初めての放送となるが、水谷演じる右京と甲斐享(成宮寛貴)のコンビにとっては“最初で最後の劇場版”ということもあり、今回のテレビ放映は相棒ファンを中心に世間の注目を集めていた。
というのも、成宮は先日放送された「相棒season13」の最終話で、悪を悪で制する“ダークナイト”として犯罪に手を染め、懲戒解雇処分を下され、一部ネット上ではこの享の卒業の仕方が残酷過ぎるなどと、ブーイングが起きた。
しかし、ラストシーンの右京と享の別れのシーンは相棒らしさを垣間見せており、人々の心にいつまでも息づく相棒ワールドの今後に期待を持たせていた。
そして本作は、その最終話より以前の物語。元相棒・尊(及川光博)の指令により、絶海の孤島で起きた“民兵”志願の民間人の不審な事故死と、非合法兵器開発のうわさを調査することになった右京と享。
舞台となった鳳凰島では神室(伊原剛志)や高野(釈由美子)ら元自衛官たちによる民兵組織が訓練を行われており、警視庁も公安も彼らの動向には目を光らせていた。
しかし、警察とは一線を画す防衛大臣政務官の栗山(吉田鋼太郎)ら防衛省上層部が神室らをひそかにバックアップしているという、警視庁としてもうかつに手を出せない状況だった。
そのため、警察庁次長の甲斐(石坂浩二)は「右京ら特命係が勝手に事件に興味を抱き捜査に乗り出した」、というシナリオを描き、尊を使って右京らを島へ送り込み、民兵たちの動向を直接探らせようとたくらんでいた。
右京らは神室らに煙たがられながらも「事故の裏付け調査」と称し馬房などを調べ、民兵から事情を聞いていく。形だけの捜査を終えて帰るはずだったが、右京は現場から次々と不審な点を見つけ、本腰を入れて捜査に乗り出して解決に導く、というストーリー。
右京と享の「相棒」はこれで完全に見納めかもしれない。この秋、再び「相棒」がテレビに帰ってくるのか、帰ってくるとしたら右京の新しい相棒は誰なのか、またイニシャルはT.Kなのか。いやはや、細かいところが気になってしまうのが、記者の悪い癖なのかもしれませんね。続報を信じて待とう。
ちなみに杉下右京役の水谷が“北白川右京”役で主演する映画「王妃の館」は、4月25日(土)より全国公開される。
4月25日(土)より全国ロードショー