エヴァ“ロンギヌスの槍”制作者にインタビュー
カゴメの「野菜生活100」と人気アニメ「エヴァンゲリオン」がコラボしたキャンペーン“「野菜の壁」破壊プロジェクト”の参加者が延べ12万人を突破したことが分かった。
そこで今回、大反響を呼んでいる「限定コラボグッズ」の「ガラス工芸 ロンギヌスの槍」の制作現場に潜入。硝子造形士の穂坂英樹氏にインタビューを行った。
――オファーがあった時の感想は?
趣味で個人的に“槍”や“杖”といった武器などを作っていたので、「ついに、きたな」と思いました。“ロンギヌスの槍”は昔作ったことがあったので、自信もありました。
――1本作るのにどのくらいの時間がかかりますか?
“ロンギヌスの槍”自体は、20~30分くらいで形が完成します。その後、徐冷(じょれい)といってガラス内部のひずみ(ゆがみ)を取るのに7~8時間かかります。
――今回、“ロンギヌスの槍”を作るに当たって工夫したポイントはどこですか?
今回は耐久性の面から、試作品より太めに作ったりしています。
――壊れないように工夫されてるんですね。
そうですね。でも、壊れる時は壊れます。
――どんな思いを込めて作っていますか?
受け取った人に喜んでもらえるような物を作りたいと思います。大切に飾って(作品を)見てくれる人に当ててもらえたらうれしいです。
――当たった人に「ここを見てほしい!」というポイントはありますか?
らせんを均等に巻いていくというのは、実際に作業した人じゃないと(難しさが)分からないと思うんですけど、均等に巻かれたらせんをぜひ見ていただきたいです。「これが“ロンギヌスの槍”か!」と感じてもらえるとうれしいです。
――本当に500本作るんですか?
作るしかないですね。
――1日に何本くらい作るんですか?
作れて1日10本くらいですね。この後、延々と作らないといけない感じです。
――ガラス工芸の道に進むきっかけは?
高校時代の学園祭でガラス細工を作って売る機会があったんですが、その時に初めてガラス工芸を作りました。卒業後に道具をそろえて、かれこれ20年以上作っています。ただ、ガラス工芸だけ専門で仕事にしていたわけではないので、一本に絞ったのはここ2~3年くらいです。
――サラリーマン時代があったんですか!?
そうですね、それまでは休日にガラス工芸を作ってました。
――最後に一言お願いできますか?
ぜひ、原作のファンの方に喜んでいただきたいです!