「天使と悪魔」剛力彩芽に直撃2『驚かせるのが好き』
毎週金曜に放送中のドラマ「天使と悪魔-未解決事件匿名交渉課-」(テレビ朝日系)で、主人公・蒔田ヒカリを演じる剛力彩芽にインタビューを敢行した後編。
先週に続いての掲載となる今回は、剛力が考える「天使と悪魔」についてや司法取引の是非について、後半の見どころなどを語ってもらった。
【「天使と悪魔」剛力彩芽に直撃1『ポジティブです』より続く】
――タイトルが「天使と悪魔」ということで、剛力さんが考える“天使と悪魔”とは?
う~ん。やっぱり天使と言われてパッと思い浮かぶのは笑顔ですけど、本当に天使はそれだけなのかと言われると難しい部分もあります。
でも、やっぱり誰でも関係なく分け隔てなく接しられる人は尊敬します。私は人見知りだったりするので、そういう方はすてきだなと思いますね。
――“現場の天使”は剛力さんという声もありましたが?
いやいやいやいや。そんなそんな。絶対違いますよ。渡部(篤郎)さんだって私じゃなくて中村静香さんとしゃべりたいと言ってましたよ。
「ダメだ。きょうは元気が出ない。もう限界だよ」って言うから、「どうしたら元気になりますか?」って私が聞いたら、「中村さんと話せば元気になるかな」と言ってましたから(笑)。
――なるほど(笑)。では、剛力さんは信じやすいタイプなのか、否かで言うとどちらですか?
基本的には信じるタイプだと思います。ヒカリが第3話で言っているせりふで「信じることからしか始まらない」というのがあるんですけど、それを見た時にどちらかというと私もそうだなと思いました。自分が信じていれば人ってそんなに裏切ることもないのかなと感じることが多いので、それは確かにそうなんだろうなと思いますね。
――以前、聞いたところによるとサプライズとかは気付いちゃうタイプとのことでした。
そうなんですよね。何か見ちゃうんですよ。人のちょっとした動きとか、この人いつもと違うな、というので気付いちゃうことが多くて。本当は驚いた方がいいんですけど(笑)。驚くのが苦手というか、うれしさを表現するのが苦手なんですよ。
いつもすごくうれしいんですけど、喜び方が分からないんです。どちらかと言うとサプライズはされるよりする方が好きです。されるのももちろんうれしいですけど、だます方が好き、というか人を驚かせるのが好きです(笑)。
――番組のテーマである司法取引。司法取引を受け入れてしまう当人の気持ちって理解はできますか?
それが難しくて!分かるんですけどね。ヒカリもたぶんそうですけど、何かある意味仕方がないというか。第3話や第5話がそうなんですけど、司法取引した相手も決して全てが悪いわけではなく、ちゃんとその人たちの思いがあるから隠してしまっていたことがあって。
そういうのだったらいいのかなと思ったりもするんですけど、でもやっぱり司法取引することによって一つの真実が消されてしまう、なかったことになってしまうというのはどうなんだろうと。実際に司法取引を持ち掛けられた相手もその後、普通に生活できるのかなって思う部分も正直ありますよね。
複雑というか、苦々しいなと思います。ヒカリも今まで被害者も加害者も間近に見ていた中で、司法取引を持ち掛けているのを目の前で見ているとすごく苦しくなったりしているでしょうね。全部が悪いことじゃないからこそ。何となく理解もできますが、やっぱりモヤモヤした思いは残ります。
――では、後半の見どころ教えてください!
まだ最終回がどうなるのかは全然分からないので、私自身も楽しみです。一体どういうふうに終わるのか、結局未解決事件が全てなくなるのか。きっとなくならないじゃないですか。
第5話のように警察が絡んだ事件は切ないですし、みんなが幸せになれる司法取引ってないんですかね。良かったねえ!この司法取引をやって!みたいな感じで終われたらいいなあ(笑)。
第6話まで放送が終わって、これまでいろんな形で司法取引が出てきました。今後もいろんな未解決事件が登場するので、どういう形で出てくるのかが楽しみでもありますし、見てくださる方も、今まで以上にハラハラドキドキしながら推理できると思います。
あとは後半戦のヒカリの成長にも期待してほしいですね。警察官としても人としても成長していかなきゃいけないですし。でも、本当にいろんな人と出会うからこそ人を信じ、信じるからこそ疑うということなので、そういうところを表現して演じていきたいです。
毎週金曜夜11:15-0:15
テレビ朝日系で放送
※一部地域では放送時間が異なる