「スター・ウォーズ 反乱者たち」の意外な元ネタとは!?
CS放送のディズニーXDにて放送されているフル3DCGアニメ「スター・ウォーズ 反乱者たち」の製作総指揮を務めるデイヴ・フィローニが来日。本作は映画「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」の5年前から始まり、反乱同盟軍結成までを描いている。フィローニは本作の見どころはもちろん、原作者のジョージ・ルーカスからのアドバイスや自身の製作に懸ける思いを語ってくれた。
――物語を描く上でどういったことを重視していますか?
本作は、例えば主人公のエズラは登場時と第1シーズンの終了時でまったく様子が異なります。それと同じことが他のキャラにも言えることで、視聴者は個々のキャラとの強固な関係を築いていくことが出来るのではないかと思います。監督としてはよりキャラを発展させてストーリーを伝えるということはとても重要だと思います。
――アニメ「超時空要塞マクロス」の大ファンだと公言していますが、それら日本のアニメから影響を受けたキャラやシーンはありますか?
製作陣には、「マクロス」の様々なシーンや、主人公の一条輝が無責任な若者から人間的に成長していく姿を、エズラら登場人物の描き方の参考として伝えることがあります。
皆さんは驚くかもしれませんが、私が「マクロス」で惹かれたものというのは実は“脅威”、すなわち強大な敵の存在です。「反乱者たち」では帝国軍がその“脅威”ということになりますが、それに立ち向かう人々の姿を描くのに「マクロス」は非常に参考になっています。
――非常にテンポよく物語が進むが、演出面でのこだわりなのでしょうか?
「スター・ウォーズ」シリーズはストーリーを視覚的に伝える作品です。視覚的なスペクタクルの見事さが観客を魅了しているのだと思います。私も「このせりふは必要かな」と確認をすることがあります。ストーリー自体を視覚で明確に伝えるということができれば、展開もスピーディーになり、音を消してもちゃんと伝わる。ルーカスが教えてくれたことのひとつでもあります。
――映画「スター・ウォーズ」に本作が影響を与えることは?
制作チームと頻繁に意見を交換していますが、現時点で「エピソード7/フォースの覚醒」は独立したエピソードで、時代的にもかなり未来の出来事になっていますのでクロスオーバーは難しいと思います。あまりにも多くのストーリーとキャラがいるので不可能ではありませんが、現状では何とも言えません(笑)
――今後の見どころは?
後に反乱同盟軍となるチーム「ゴースト」のリーダーのケイナンは、いわゆるオビ=ワン・ケノ―ビのようなジェダイの師ではなく未熟な部分もあり、エズラも典型的な、意欲的な弟子ではない。この互いに不完全というところが真実味があり、これまでのジェダイには見られなかったものです。後に古典的な師弟関係に成長していくところも楽しんで頂けると思います。
第2シーズンではダース・ベイダーが本格的に登場します。この強力な悪のキャラにどう立ち向かっていくのかということを、シーズンを通して描いていきます。前シーズンよりもより濃密な内容となっていますし、視聴者もキャラのことを良く理解しているのでより深くストーリーを楽しむことができるはずです。
7月20日(月)~23日(木)、27日(月)~30日(木)夜9:00-10:00
CS放送 ディズニー・チャンネルにて放送
※最終日のみ夜9:30まで