坂本真綾「素子役はプレッシャーもあった」
草薙素子をはじめとする公安9課の戦いを描き、何度もアニメ化された士郎正宗の大ヒットSF漫画「攻殻機動隊」。現在、『攻殻機動隊 新劇場版』が絶賛公開中だ。
劇場版最新作となる本作では、草薙素子の過去と攻殻機動隊結成秘話がドラマチックに展開される。今回、主人公・草薙素子を演じた声優の坂本真綾さん(以下、敬称略)がインタビューに応じてくれた。
「オーディションがあったのですが、何の作品か知らされていなかったので、素子役に合格したときはびっくりしました。世界中で愛されている人気作品の主人公を演じるということで、プレッシャーもありました」と明かす坂本。「これまでの“素子像”からかけ離れないように、ある程度踏襲しつつ、その上で自分が演じるにあたってどんな個性を出していけるか、ということを意識しました」と役作りについて語った。
そんな主人公・素子は「完璧で非の打ちどころがないイメージ」と坂本が語るように、非常に優秀な公安9課の実質的リーダーで、生身の肉体を持たない、全身サイボーグの女性である。そんな素子の声を演じにあたり、坂本は「彼女は生身の体ではないので、例えば殴られても肉感的な声が出ないと思うのです。力を抜いて、必要なところだけ少し入れる。声優としてどう演じるか、ではなくどう演じないか、を考える役柄でした」と振り返った。
「素子がリーダーとしての素質を開花させて、素晴らしいチームが生まれた瞬間を描いたのが、新劇場版。指揮官の素子を、絶妙なバランスで部下たちがサポートしてくれる。公安9課は結構理想的な職場なんじゃないかなと思います(笑)」と坂本は笑顔で語ってくれた。
なお、CS放送・アニマックスでは、新劇場版公開に合わせて「攻殻機動隊S.A.C. 2nd GIG」を6月27日(土)深夜0時から一挙放送。
これを機にぜひ「攻殻機動隊」の世界を堪能してほしい。
公開中
「攻殻機動隊S.A.C. 2nd GIG」
6月27日(土)深夜0:00-翌朝6:00
「攻殻機動隊 新劇場版」製作委員会
©士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊 新劇場版」製作委員会