向井理が「うらやましい」と語るラオスの生活
7月4日(土)にBSフジで「向井理が見た未来への生きるヒント『ラオス・世界遺産の街』」(夜7:00-8:55)が放送される。
同番組は向井が、日本人が忘れてしまいがちな“生き方の原点”や“真の豊かさ”を学ぶため、東南アジアのラオスを旅するドキュメンタリー。
先日、都内で取材会が行われ、向井がラオスの旅について質問に答えた。
――事前に持っていたラオスのイメージと、ラオスに着いた時の印象を教えてください。
仏教国っていうのは何となく知っていましたけど、どんな国か分からなかったですね。だから先入観もなく、「そのままぶつかってみたらどうなるかな」ってのがあったので、あえてそこは勉強せずに行こうと思いました。空港に着いた最初の印象は、気候とかもそうですし、いわゆる“東南アジア”と感じましたね。
――ラオスで一番印象的だったことは何ですか?
印象的だったのは民族ですかね。“白モン族”という山の人たちの生活を少し体験したんですが、僕は結構ああいうところの方が好きで。ラオスに行くまでに日本での仕事がバタバタしてたり、全然寝られていなかったので体調を崩してたんですけど、川に行って山に行って、自然に囲まれた場所で生活したらすぐに治ったので、なんか相性がいいのかなと(笑)。
――ラオスで食べた物について、エピソードはありますか?
あっちは結構もち米が多いですね。日本でもありますけど、筒みたいな容器で蒸されたお米が出てくるんです。それをみんな手でこねて、お餅みたいにして食べるんですよ。結構腹持ちがいいんです。あとはのりとかもそうですけど、みんな「ことしは不作なんだ」って言いながらもニコニコしていて、全然深刻な感じがしないんですよ。「その日食べていく物があればいい」っていう。
どこの国でもそうなんですけど、食べ物はその国の文化だと思うので。食べることでその国の文化を毎回理解しようと思って、“寝食を共にする”とか“同じ釜の飯を食う”とか言ったりしますけど、そうすることでコミュニケーションも取れますし、食べるってことは大事なことだと思ってますね。
――ラオスでの体験で一番驚いたことは?
感覚なんですけど、みんなすごくラオスっていう国を愛していることですね。みんな普通に言うんですよ。家族のことも、みんな「愛してる」って。現地の通訳の人に聞くと、日本でいう「愛してる」って言葉と同じくらい重い言葉を彼らは使ってるって。最初に聞いた人だけじゃなくて全員そうだったので、それは今考えてみるとすごいことだなって。こうやって家族を支えていきたいとか、国のためにこうやって貢献していきたいっていうことをみんなちゃんと述べることができていました。
――日本と全く違うライフスタイルを送っている彼らの生活はどのように映りましたか?
うらやましいと思いますよ、日本じゃやろうと思ってもできないですもん。携帯電話とかパソコンもですけど、そういうものを使っちゃってると使わない生活に戻れないじゃないですか。まだ僕が小さいころはポケベルでしたから(笑)。ポケベルに戻れって言われても戻れないし、メールじゃなくてFAXでと言っても無理だと思うので。
でも、それでも彼らは生活できていたわけで。自分たちで農業して、採れた作物を売りに行って、そのお金で何か買ってきてっていう、物々交換の間にちょっとお金を挟んでるくらい。それでもちゃんと満足な生活ができているし、カンボジアに行った時も思いましたけど、電気もガスも水道もないところで生活して、それでも病気にもならず生活してるんですよね。
幸せって人によって違うと思いますけど、便利になったから幸せになるわけじゃないなっていうのは、便利になったことによって面倒くさいなって思うことの方が多いので、すごくシンプルな生き方をしているのでうらやましいなって思いましたね。
――ラオスが欧米の人からの人気が高い理由は何だと思いますか?
ラオスの人はすごくシャイですよね。だからあんまりガンガン話し掛けてこないっていうのはあると思うんですけど、でも話すとすごく親切だし。穏やかな国ですね。すごく静かで街が瞑想(めいそう)している感じですね。いろいろ東南アジアを回って最後にラオスに行くと、安らぐ感じがしますね。
7月4日(土)夜7:00-8:55
BSフジで放送