大島優子「すごい顔のあくびのシーンがお気に入り」
AKB48卒業後、大島優子の初主演映画となる「ロマンス」。タナダユキ監督にとっては「百万円と苦虫女」以来、7年ぶりにオリジナル脚本に挑戦した意欲作だ。そんな今注目の2人がタッグを組んだ作品「ロマンス」の裏話を、主演の大島優子が語った。
――タナダユキ監督作品に出演された感想をお聞かせください。
「実は『百万円と苦虫女』が大好きで、ずっとタナダ監督の作品に出させていただきたいと思っていたんです。女の子の微妙で繊細な揺れ動く気持ちを、ものすごく魅力的に表現される方だなと感じていて。実際監督は本当にキレイでオシャレな方なんです。朝早くてもちゃんとメイクしていらっしゃいますし。どんなにバタバタな状況でも、撮りたいものが決まっているので指示が的確で、とても信頼できる方だなと感じてからは、素の自分をさらけ出して芝居に集中することができました」
――今回大島さんが演じている鉢子はロマンスカーのアテンダントですが、演じてみていかがでしたか。
「アテンダントのお仕事って本当に大変。電車が動いて揺れている中、立っているので踏ん張らなくてはならないし。あと声の出し方を研究するため、実際にロマンスカーに乗って箱根の温泉に行ってきました。お客さんに対する接し方が柔らかくて、モテるだろうなって思いました(笑)」
――鉢子を振り回す桜庭役を演じている大倉孝二さんの印象はいかがでしたか。
「私、人を笑わせる芝居の経験があまりないのですが、大倉さんの演技は、まさに目の前で小劇場を見ている感覚でした。私のアクションに対して、しっかりと反応して返してくださる感じ。波長や息使いをしっかり受け止めてお芝居をしてくださるので、私も鉢子として自然に振る舞うことができました」
――本作で大島さんお気に入りのシーンは?
「あくびをするシーンですね。最初のあくびは、まだ桜庭となじめていない時。でも、2回目のあくびは桜庭に心を許す鉢子の心情がすごく出ていて。タナダ監督に“もっともっと、いつも通りの自分で”って言われて何回も撮ったんです。ただ試写を見たら、私、すごい顔をしていて(笑)。そういう自然な演出も、タナダ監督らしいなと思いました」
8/29(土)より全国ロードショー
'15年日本 監督・脚本/タナダユキ 出演/大島優子 大倉孝二 野嵜好美 窪田正孝
※CS放送の映画・チャンネルNECOでは8月にタナダユキ監督作品の「百万円と苦虫女」を放送
【公式HP】
http://www.necoweb.com/neco/
【「百万円と苦虫女」詳細HP】
http://www.necoweb.com/neco/program/detail.php?id=344&category_id=2