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田原総一朗が語る戦争「終戦で価値観が変わった!」

2015/07/31 15:36

田原総一朗らしい鋭い切り口に期待
田原総一朗らしい鋭い切り口に期待

戦後70年の節目を迎える今年の8月は、例年以上に戦争がテーマの番組が多数そろう。BSスカパー!では、特別企画番組「田原総一朗スペシャル『第二次世界大戦』~映画・ドラマ・ドキュメンタリーが描いたあの悲劇~」を8月2日(日)に無料放送。番組メインMCを務める田原総一朗が、自身の戦争体験を語った。

田原は小学校5年生のときに終戦を迎えた、最後の戦争体験世代。比較的戦争被害の少なかった滋賀県彦根市で育ったが、近所を通る近江鉄道をアメリカの艦載機が冗談半分に機銃掃射をし、大勢の人が亡くなったのを目にした。

「小学5年生の夏休み、8月15日の正午に天皇の玉音放送があった。例えば『敵は残虐なる爆弾を使用し…』これは原爆のことを言っているのだけど、今でも鮮烈に覚えています」

戦争が終わったと聞いた瞬間は、絶望的になったという。「海軍兵学校へ行こうと思っていたのですが、終戦で前途がなくなってしまい泣き寝入りしました」と、少年の心を揺さぶるほど、戦争は身近な存在だった。

「一番参ったのは、終戦を境に価値観が変わってしまったこと」と続ける。「『アジアの国々を解放させるための聖戦だ』と言っていた先生たちが『侵略戦争だった』と言い始めた。英雄扱いされていた東條英機さんらは、犯罪者ということになった。この時から、大人がもっともらしい口調で言うことは信用できない。国も国民をだますんだ、という気持ちが芽生えた。きっとジャーナリストになる一つのきっかけだったと思います」

番組では、第二次世界大戦の出来事を「ドイツの攻勢」「日本参戦~戦場の拡大」「戦局の転換」「終戦へ」の4つの時期に大別。映画、アニメ、ドキュメンタリーなどの関連映像を見ながら論じる。出演はメインMCが田原、解説に佐藤忠男(日本映画学校学長)、金谷俊一郎(歴史コメンテーター)。

「戦争を知る僕らは、反戦の思いを若い世代に引き継がなければならない。使命感を持って番組を担当します」と田原は強い意気込みを見せている。

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

田原総一朗スペシャル「第二次世界大戦」~映画・ドラマ・ドキュメンタリーが描いたあの悲劇~
8月2日(日)夜7:00-8:00
BSスカパー!で放送 ※2日(日)は無料放送(スカパー!契約者でなくても視聴可能)

田原総一朗プロフィール=1934年、滋賀県生まれ。『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)司会などでおなじみ。「戦争・天皇・国家 近代化150年を問いなおす」(角川新書)が発売中。

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