【HEAT-4】“AKIRAの右腕”井出卓也(前)
毎週火曜夜10時から放送中のAKIRA主演ドラマ「HEAT」(フジテレビ系)に出演する若手キャストにインタビューする、Smartザテレビジョンオリジナルリレー連載。
第4弾の今回は、クローバー都市開発でタツヤ(AKIRA)の右腕として働く社員・榊明弘を演じる井出卓也に直撃した。
前編では、榊の心境の変化やここまでの反響、AKIRAの印象について語ってもらった。
――榊をここまで演じられてきた感想を教えてください。
今までの榊は「おまえいる必要あった?」っていう意見もたぶんあるんじゃないかというくらい、目立たない存在でした(笑)。でも、終盤は榊が大活躍しますよ。一気にこのドラマになくてはならない存在になりました。
最初の方はタツヤさん(AKIRA)に「おまえはこっち(幸多市)に来なくていい!」と言われ続けたり、失敗も重ねてきたりしました。でも、後半に差し掛かって榊という人の意見や感情のようなのが出てくるようになって、「クローバー都市開発」の一員として活躍します。
だんだんクローバーの社員としてだけでなく、主役であるタツヤさんを“より近くで見ている”という役どころになってきているんじゃないかなと。揺れるタツヤさんのことを近くで見守り、それに対して僕がどう動くかというのが今後の見どころにもなります。そのあたり、演じていてとても楽しいですよ!
――最初にプロデューサーさんやスタッフさんから何か指示はありましたか?
当初は「タツヤを裏切るんじゃないかと匂わせて」という指示を頂きました。それを受けて僕も途中まで匂わせていました。それがどうなるのかは見てのお楽しみです(笑)。
いろいろと考えはめぐらせましたが、タツヤのことが好きだからこそそうなる、という展開になります。今のところはそこまでしか言えませんが、楽しみにしていてください。
――第6話まで放送されましたが、反響はどうですか?
「タツヤに冷たくあしらわれてかわいそうだね」って言われることが多いです(笑)。そう言われたとき、「まあ僕はここからだから!」って半信半疑ながら言い続けてきましたが、実際にその通りになるのでうそをつかずに済みそうです(笑)。
やっぱり視聴者の方がリアルに感じやすいキャラクターだし、ああいう上司がいる人も多いでしょうし。ぜひ僕の目線で見てくれたらいいなって思います。
――消防団とは全く別のフィールドで活躍していましたが、やっぱり消防団の皆さんと関わりたかったですか?
もちろんそれはあります。タツヤさん側じゃなく、濱田さん(田中圭)側につくのは違うだろうなと思いますし。濱田さんがタツヤエンタープライズに来たときの、異物感みたいなのはすごくありましたから。もちろん消防団の方々がタツヤエンタープライズを訪れたときも「うわ~っ。来ちゃった~」って感じでしたけど。
僕は和食が食べたいのに中華とフレンチが来ちゃったみたいな(笑)。もちろん皆さんと関わりたいと思っていたので、意外と中華もフレンチも食べられました。
――タツヤさんと濱田さんが来たことで意識の変化はありましたか?
自分が一番タツヤさんに必要だと思われたいと思ってやってきたのに、タツヤさんにとって一番大事な仕事を、僕をはめた人(濱田)がやっていることには戸惑いがありました。それは5話のオンエアを自分で見てビックリしたんですけど「榊すげえ嫉妬してるじゃん」って(笑)。こんな顔をするくらい嫉妬心が出ちゃっているんだなあって思って驚きましたね。
別に恋人でもなんでもないですけど、榊はタツヤのために仕事をしている気持ちが強いんだなと。もちろん自分のためでもあるんですけど。だから、濱田さんが来たときは、タツヤさんと一緒に仕事がしたいのに、なんでおまえが来ちゃったんだよというイラつきと、なぜか僕が濱田さんに甘やかされるというラッキー感があって、複雑な感情でしたね。ツンデレたちに振り回される感覚です。
――思った以上に嫉妬しちゃっていたんですね。
嫉妬が顔に出ていましたね~。それなのに甘やかされるとすぐヘコヘコしちゃうんです。人間らしい男で、クレバーではあるんですけど、経験値的にはまだまだ若いなと思いました。
――AKIRAさんの印象は最初と今とでは変わりましたか?
そうですね。この間も二人きりでご飯を食べに行き、いろいろとぶっちゃけ話のようなことをすることができました。後半になって、タツヤさんの人間らしさみたいな部分が出てくるのと同時に、AKIRAさんもいろいろな顔を見せてくれるようになりました。いわゆる芸能人のAKIRAさんというところから、人間AKIRAさんというのを知ることができた気がしました。撮影が終盤になるにつれて、グッと信頼感や“ペア感”というのが出てきたかなと思いますね。
――8月18日(火)放送の第7話の見どころを教えてください。
7話は激動の回です。ついに消防団の皆さんがタツヤエンタープライズに来るんですが、一番ドラマとしての展開がある回じゃないかなと思います。見ている方もいつタツヤの正体がバレるのかな、っていうハラハラした思いがあったでしょうし、タツヤさん自身本当は会社側と地域側のどっちなの?という部分が出ると思うので、絶対に見てほしいですね。
「【HEAT-4】“AKIRAの右腕”井出卓也(後)」へ続く。同記事は8月25日(火)朝6時掲載予定。
毎週夜10:00-10:54
フジテレビ系で放送
【第7話あらすじ】
住民の笑顔を守る街を作りたいという思いからタツヤ(AKIRA)が練り直した再開発プロジェクトの新しいプランを破り捨てた日比野(稲垣吾郎)は、 別のプランでプロジェクトを進めるようタツヤに命じる。
日比野はひそかに濱田(田中圭)を動かし、会社の利益を最優先するプランを準備させていた。この計画に異論があるならプロジェクトの全権を濱田に任せると非情に言い放つ日比野に、タツヤは返す言葉もない。
一方、幸多市では住宅街や商店街に空き家が増え始め、スプレーで落書きされるトラブルが続発。治安の悪化を案じる第十一分団のメンバーは、落書きを消す作業や町の見回りなどの対策に追われていた。
咲良(栗山千明)はタツヤにも手助けを頼もうとするが、タツヤは呼び出しに応じず、詰所にも顔を出そうとしない。そんなある日、住民説明会の開催を告知するポスターが町中に張られ、ついに再開発計画が明るみになる。
一方で咲良らは再開発を推進する「クローバー都市開発」の気になるうわさを聞く。もともと住んでいた人々を街から追い出し、住民を丸ごと富裕層に入れ替える強引な手法で莫大な利益を上げている危険な会社だという。
そして注目の住民説明会で、クローバー都市開発側の担当者として壇上に現れたのはタツヤだった。