向井理が「遺産争族」で榮倉奈々と初の夫婦役
10月スタートのテレビ朝日系木曜ドラマが、同局ドラマ初主演の向井理とストーリーメーカー・井上由美子が初タッグを組む「遺産争族」に決定したことが分かった。向井は、遺産相続をめぐって争う大家族に婿入りした研修医で、遺産相続問題に巻き込まれていく主人公・佐藤育生を演じる。
向井演じる育生は、シングルマザーの母に負担を掛けまいと、高校卒業後すぐに働くが、医師になる夢を諦めきれずに、奨学金を得て公立大学医学部に入学。将来は、海外のへき地医療に従事したいという夢を持ち、研修に励んでいる。出世や権力には興味がなく“闘わない医師”を宣言するも、気弱な青年ではなく、自分の意思をはっきりと口にする男らしい面も持ち合わせている。
向井は、「僕が演じる佐藤育生は闘わない男ですが、これは現代の青年像でもあると思うので、特徴的な人物なのではなく、普通の人の役ということを意識して演じたいと思います」とし、「待望の井上由美子さんの脚本での主演です! 日常と非日常の入り混じる絶妙なバランスの中で、育生としてどう生きていけるか楽しみです」と語った。
育生は、勤務先の病院で葬儀会社大手・カワムラメモリアルの社長の一人娘、楓(榮倉奈々)と出会い結婚を決意し、楓の実家である河村家に婿入りする。
楓は、祖父と父に溺愛され育ち、世間知らずなところもあり、23歳の時に家を飛び出し結婚するも、数カ月で実家に出戻るバツイチ令嬢。
楓を演じる榮倉奈々と向井は、さまざまな作品で共演をしてきたが、夫婦役は今回が初めてとなる。そんな榮倉に対し向井は「榮倉さんは多彩なジャンルの作品でも、その登場人物として自然とそこにいられる方だと思います。夫婦役は想像していませんでしたが、その距離でしかできないお芝居が楽しみです」と印象を語った。
さらに、脇を固めるのは、楓の祖父に伊東四朗、婿入りした育生をいびり、自身も河村家に婿入りした楓の父に岸部一徳、楓の母で河村家の長女・陽子には余貴美子、次女・月子に室井滋、三女・凛子に板谷由夏。さらに、育生を女手一つで育ててきた育生の母に岸本加世子ら、強烈なキャラクターを持つ出演者が勢ぞろい。
今回、脚本を手掛ける井上は「先の見えない今、家族って大事だなと感じる方は増えています。また一方で、家族なんて厄介だから、お金さえあればいいと思う人も増えているでしょう。どんなに仲のいい家族でも“遺産相続”を前にすると、“争う家族”=“争族”になると言われます。どこにでもいる家族の愚かで赤裸々な争族物語を通して、家族とは何か?を描いていきたいと思います」と意気込みを語った。
10月スタート
毎週木曜夜9:00-9:54
テレビ朝日系で放送