【HEAT-4】“AKIRAの右腕”井出卓也(後)
毎週火曜夜10時から放送中のAKIRA主演ドラマ「HEAT」(フジテレビ系)に出演する若手キャストにインタビューする、Smartザテレビジョンオリジナルリレー連載。
第4弾の後編では井出卓也にこの秋に挑戦したいことや今後の目標などを語ってもらった。
【HEAT-4】“AKIRAの右腕役”井出卓也(前)の記事より続く。
――主演のAKIRAさんの印象は最初と今とでは変わりましたか?
そうですね。この間も二人きりでご飯を食べに行き、いろいろとぶっちゃけ話のようなことをすることができました。後半になって、タツヤさんの人間らしさみたいな部分が出てくるのと同時に、AKIRAさんもいろいろな顔を見せてくれるようになりました。いわゆる芸能人のAKIRAさんというところから、人間AKIRAさんというのを知ることができた気がしました。撮影が終盤になるにつれて、グッと信頼感や“ペア感”というのが出てきたかなと思います。
――リレー連載【HEAT-3】の鈴木伸之さんから「二人きりの芝居が多い中で、役作りで心掛けていることは何でしょうか?」との質問を預かりましたが、どうですか?
先日消防団の皆さんと演技をしてみて、今までなかったなと感じたのが、芝居でのコンビプレーやチームプレーみたいなところです。これまでタツヤさんと濱田さんと僕の3人で、絶対にチームプレーとかしないタイプばかりだったので(笑)。もちろん設定的にお互い連携して何かをするという感じではなかったのもありますが、AKIRAさんや田中圭さんと「こういう風に芝居してみない?」というようなやり取りはありませんでした。
僕としてはタツヤさんを照らすことを第一に考えて、輝いているタツヤさんをさらにキラキラ輝くように飾る役割という気持ちがありますから。AKIRAさんが“座長”として周りに気配りをされていて、皆さんに平等に接している方なので、その気疲れのような部分を少しでも僕が支えてあげたり、照らしてあげたりしたいなという気持ちが役作りでは一番大きかったです。
――先輩と接するのと後輩と接するのとではどちらが好きですか?
僕は先輩の方が好きです。むしろ自分より若い後輩は好きじゃないです。だって、若い子はいいなあって思っちゃうんですもん。吉沢亮くんとかこんなに格好良くて、僕より年下なんだって思うだけで悔しくてあまり喋れないですもん。なんだよ…いいなあって(笑)。
――そうはいっても井出さんも十分お若いでしょう…。
いえいえ。年齢って意外とデリケートじゃないですか、僕はあまり気にしないですけど。それこそAKIRAさんにご飯行こうよって言われるとうれしくてすぐシッポ振っちゃいますから。だからやっぱり年上の方が好きです。年上の人にかわいがられたい。僕はまだ年下をかわいがれないです。
――「都市開発」については勉強してきましたか?
もちろんしました。金額とか規模とか、序盤は特に具体的な話が出てきていたので、それがどの程度のものなのかというのは調べたり、実際に都市開発されたところに行ったりしました。恵比寿ガーデンプレイスとか。あそこが今のような近代的な建物になる前を見比べて、全然時代は違うと思いますが、都市開発ってこういうものだよなと実感しました。
街をきれいにするとか便利にするのもそうなんですけど、昔から住んでいる人や、もともとあった場所で働いていた人たちがどうなるのかというのも調べました。それはAKIRAさんともお話して、こういう感じだよね、という共通認識を持ちました。
――意外と意識しないけど、都市開発って身の回りにあるものですからね。
そうですね。埼玉の三郷とかもすごいじゃないですか。都市開発に掛かるお金が550億という話で、550億あったら何ができるんだろうって考えさせられました。身近なはずなのにすごく遠い存在でもあるので、それをリアルに感じるためにはそこへ行ってみるのが一番だなと。
――では、間もなく秋になりますが、秋にやりたいことがあれば教えてください。
そうですね~夏は結構働いたので…(笑)。夏にやりたいことをどれもやっていないから、それを秋にやりたいです。バーベキューもやりたいし、海にも行きたいし、プールも行きたいし…。いっぱいあります! ビアガーデンもいいですよね。秋ならではのものというより、夏にできなかったことを遅れてやりたいです。特にプールですね。もう市民プールでいいから行きたいなあ。
――今後の役者として目標を教えてください。
今回の榊は、自分にとってリアルな年齢だったので、役のサイズ(幅)という意味では範囲内のものでした。自分に近かったので。それがもし自分が濱田(田中)の役だったらとか、タツヤさんの役だったら…と考えると、先輩にかわいがってもらうのがうれしいとか言っている場合じゃないなと思いました(笑)。
今後はタツヤさんのライバルのような役でもしっかりと演じられるように、役の幅を広げられたらなって思います。
――では、次回がリレー連載のラストになります。アンカーの工藤阿須加さんに一言お願いします。
榊と白石(工藤)はこれまで絡みが全くないので(笑)。「井出卓也です。はじめまして!」オンエアでしか見ていないですけど、工藤さんの好青年らしさ、消防士の役の幅という意味で素晴らしいなと思っていました。
誰が見ても消防士に見えるというか、「消防士っぽくない」という部分がまるでない。すごいなあと思いながらいつもオンエアを見せていただいています。
――完全に視聴者目線ですね(笑)。何か質問はありますか?
さっき僕に聞いてくださったことで、「年上と接するのが好きか、年下と接するのが好きか」でお願いします。対女性ではなく、先輩と接するのが好きか、後輩と接するのが好きなのかを。工藤さんもこのドラマでは佐藤隆太さんの下という立ち位置なので、感じるところは一緒なのかなと思ったので。どういう意識なのか、聞いてみたいです。
――最後に第8話の見どころを教えてください。
3話くらいまで見ていて、4話~7話くらいを飛ばして見ていた人からすれば「榊やるじゃん」って言いたくなる展開になります。「あいつ頑張ったな!」って言ってくださる人がいるのではないでしょうか。今まで会社と消防団、別々のフィールドというか世界だったんですけど、一気に混ざり合います。全員でドラマを作っているというのが8話で出ると思うので、そのあたりをぜひ熱い気持ちで見ていただけたらなと思います。
毎週火曜夜10:00-10:54
フジテレビ系で放送
※リレー連載の次週・最終回は工藤阿須加が登場
【第8話あらすじ】
いたずらで火事を起こそうとしていた少年に刺されて重傷を負ったタツヤ(AKIRA)は、榊(井出卓也)に発見されて病院に運ばれ、一命を取り留める。咲良(栗山千明)は病院に駆け付けるが、「タツヤはもう消防団とは関係ない」とエリ(菜々緒)に追い返されてしまう。
同じころ、事件は思わぬ騒動に発展していた。タツヤを襲ったのは再開発反対派の住民だとのうわさが流れたことから、賛成派が暴力に屈さず計画を推し進めるべきだと声を上げ、 再開発の具体案を決定する準備組合総会が一週間後に行われることになる。
そんな中、等々力(鈴木伸之)がひょんなことから真犯人を突き止め、 タツヤが火災の発生を防ごうと少年を注意していたことを知る。
一方、咲良は榊から、タツヤが住民に寄り添った「災害に強い町」を目指す再開発プランを提案するも日比野(稲垣吾郎)に握りつぶされ、葛藤していたことを打ち明けられる。
消防団員として必死に町を守ろうとしていたタツヤの思いを知った第十一分団の面々は、そろって病院を訪ねる。 悩み、苦しんでいたタツヤは、仲間たちの優しさに触れ、和解し、笑顔が戻る。