大沢たかお慟哭!「花燃ゆ」第38回
9月20日(日)夜8時から大河ドラマ「花燃ゆ」(NHK総合ほか)の第38回が放送される。
前回の放送では、明治に至る激動の中で長州の藩主として君臨し続けた毛利敬親(北大路欣也)が、ついに隠居。領地と領民を天皇に返還する版籍奉還という最後の大仕事を行い、世継ぎ・元徳(三浦貴大)に家督を譲った。
だが、新しい時代への移行は一筋縄ではいかない。今回の放送で元徳は、度重なる戦で膨らんだ藩の財政赤字の対策として、奇兵隊など諸隊の再編を決断する。常備軍を大幅に減らすことで、軍費は抑えられる代わりに多くの兵が失職する。それは、維新のために力を合わせた民衆たちを切り捨てるという決断だった。
楫取素彦(大沢たかお)は、まずは彼らの声を聞くべきだと元徳に訴えるが、成果を上げることに焦る元徳は、その意見を聞こうとはせず、一方的な解雇を告知する。すると不満を募らせた兵士たちは決起し、萩城を取り囲んでしまう。
いつ攻め込まれるかわからない危機に、美和(井上真央)たちも戦への備えを余儀なくされる。そんな中、美和は食糧を求め、城に迷い込んだ若い兵士と出会う。彼は、夢を抱き、ふるさとである長州のために戦ってきた若者だった。
しかし、美和の思いも、楫取の必死の訴えも届かず、暴動が全国に飛び火することを恐れた中央政府の木戸孝允(東山紀之)は、長州に鎮圧軍を差し向ける。戦いの後で、楫取は慟哭(どうこく)しながら、かつての仲間たちを救えなかった悲痛な思いを美和に明かす。
毎週日曜夜8:00-8:45ほか
NHK総合ほかにて放送