所ジョージが還暦を語る「どうでもよくなってくる」
10月10日(土)~12日(月・祝)に東京・台場で、BSフジで放送中の「所さんの世田谷ベース」(毎週火曜夜11:00-11:55)のイベント「タジマPRESENTS『所さんの世田谷ベース』アメリカン・ピクニックデイ2015」が'14年に続き、ことしも開催される。
同イベントでは、所ジョージの所有する車や、一般募集、関連企業から集まったカスタムカーを多数展示。さらに、バイク展示やカスタムカーのパフォーマンス、アメリカンフリーマーケット、フードコート、オフィシャルグッズコーナーのブースなども設けられる。
先日、東京・世田谷ベースにて囲み取材が行われ、所がイベントやアメ車の魅力について語った。
所は昨年の第1回を「ただ楽しかったね」と振り返り、今回の展示について「今回もいろいろ持っていくんですけど、やっぱり全部持っていくのは無理があるんですよ。ある程度運べるものは運ぶけど…根っこが怠け者だから(笑)」とコメント。
また、“仲間”が作品のアイデアをどんどん持ち掛けてくると言い、「当日行ってみると驚くもんね、『こんなにいろんな物があるんだ』って。本人が忘れちゃってるから。僕も行きますけど、行って自分が興奮するよね。『こんなものになってる』とか。あと、うちの知り合いって手が器用だったり、職人さんみたいな人がいっぱいいるんで、職人さんがいろんなブースに集まるから見ていて楽しいと思いますよ」と、今回も“世田谷ベースらしい”イベントになる様子をうかがわせた。
さらにアメ車の魅力を「きょうも番組で(神奈川・)川崎まで行って帰ってきたんですけど、1時間の番組で企画を考えずに、オートバイで行って帰ってくれば1時間成立するっていうのがおかしくて。普通成立しないから。アメリカの車とかオートバイだから成立するのね。
それは何でかっていうと、『うまくいかないんじゃないか』とか、『故障するんじゃないか』とかがあるから、故障しない分、振り幅が大きくて魅力的なんだと思うんですよね。格好が良いか悪いかだよね。 “速そうか”ってことだよね。センターラインなんて入れたって速くなんないじゃん。
だけどアメリカの車ってセンターライン入れてたり、シール貼ってたりするじゃない。それは何が変わるかって言ったら、運転する人の“踏みシロ”が深くなる。気分が向上する。だから、車じゃなくてその人の馬力が上がるってことだよね。どこまでも車に人が関わってるんで、魅力的なんだと思う」と語った。
来年以降のイベント開催について聞かれると、「やるんじゃないですか。やるんですよ。暮らしてる以上やるんじゃないですか。だってもう、次々なんだもん。今もまたオートバイ作ってるんだけど、どうしてこんなに物を作りたがってるんだか分かんない。別に仕事とも思ってないし、好きでもないんだよね。
なんだろう、使命感しかないんじゃないの。俺は真面目だなぁ本当に(笑)。…って家族に言い訳してるのかもしれないね」と言い、「番組の中でもよく言ってるんだけど、好きな仕事に就ければこれ幸いなんだけど、そんな都合よくいかないんで、就いた仕事を好きになるってことなんじゃないの。
だから今、性に合ってるとか、好きな仕事でやってるとかそういうのじゃないんだよね。何でも面白いもん。犬にかまれたって面白いんだから(笑)」と物作りへのモチベーションを話した。
また、還暦を迎えたことについては「ますます面白いですよ。60歳くらいになるとやりとりも普通じゃなくなってくるんだね。おじさんとかじいさんって多分面白いんだよ。“ダーツの旅”なんかで行くとみんなとぼけてんじゃん。きっと世の中があんま関係なくなってくるんだね。
もう死が近づいてきてるから、どうでもよくなってくるんじゃないの?(笑)。でも、どうでもいいって言う割には、随分いろんなことやるよね。どうでもいいんだけど、使命感も沸いてくるってことだよ。“大人なんだからちゃんとしなきゃ”っていう使命感と、“どうでもいいんだよ本当は”っていう悪魔だね」と心境を告白。
そして、所は’20年の東京五輪エンブレムをデザインし、公募に参加することを明かし、「正式採用の物と俺の物を比べて、番組で笑おうかなって思ってる(笑)。楽しいことすんのには段取りが必要なんだよ」とその目的を語った。
最後は「たくさんお金を持って、お土産を買いに来て(笑)。たくさん買って、それを人にあげて。で、その分を取り返すためにネットでバカみたいな値段付けて売って。『ちょっと俺はひどいことしてるな』っていうくすぐったい気持ちになって。それがうちのイベントだから (笑)」とジョーク交じりにイベントをアピールした。
毎週火曜夜11:00-11:55
BSフジで放送
「タジマPRESENTS『所さんの世田谷ベース』アメリカン・ピクニックデイ2015」
10月10日(土)~12日(月・祝)