ゴールデンレトリーバーらの表情に日本中が涙必至!
名前のない犬たちと、彼らを救い出す人々を描いたドキュメンタリードラマ映画「犬に名前をつける日」が10月31日(土)に公開される。
この映画は'10年秋、愛犬のゴールデンレトリーバーを重い病気で亡くした山田あかね監督が、先輩の映画監督に促され「犬の命」をテーマにした映画を撮ろうと思ったことがきっかけ。山田監督自らが取材した動物愛護センターから犬や猫を救い出している人たちや、東北の震災で置き去りにされた動物を保護している人たちの活動を追い掛けた映像は200時間を超え、それらの映像から、福島の原発20キロ圏内から救い出された1頭の犬「むっちゃん」に焦点をあてたドキュメンタリー「むっちゃんの幸せ」('14年NHK総合)が生まれた。テレビで放送されると大反響にとなり、そのときむっちゃんの声を担当した小林聡美が、映像に映し出される保護犬たちと彼らを救おうとする人々に感銘を受け、今回、監督が準備をしていた本作に参加する。
監督自らが4 年間取材してきたドキュメンタリー映像に、取材する側=久野かなみ(小林聡美)を主人公としたドラマが加わり、新しいタイプのドキュメンタリードラマとなった。
飼い主や引き取り手が見つからなければ「動物愛護センター」で一定期間保護された後、殺処分されてしまうと知ったかなみ。'11年の東日本大震災後、福島の原発20キロ圏内に取り残された犬猫の姿を目の当たりにして大きなショックを受ける。しかし、取材するうち、過酷な状況から一頭でも多くの命を救おうとする人たちと出会う。
そんな中、離婚して10 年になる元夫・前田勇祐(上川隆也)から連絡が来る。かなみは、犬たちの悲惨な状況を取材するだけで何もできない自分のふがいなさを告白。カメラマンの前田は、「自分たちの役目はそれを撮って伝えることではないか」と励ます。彼に背中を押されたかなみは保護されたあとの犬たちの取材を始める。震災を生き抜いた犬と飼い主の絆、保護犬を積極的に受け入れる老人ホームのお年寄りと犬との愛情あふれる暮らし。行き場のなかった犬たちが新たに出会った人たちと支え合いながら生きている姿を見て、犬と人のつながりにもいろいろな形があることを知る。「嘆くだけでなく、自分でできることをしよう」そう気づいたかなみは、ある決心をする、というストーリーだ。
ドラマ、ドキュメンタリーを通じてワンちゃんたちが見える笑顔とも泣き顔ともとれるさまざまな表情に愛犬家でなくとも涙腺が緩むこと必至。救い出さらたワンちゃんたちにどんな名前が付けられていくのかにも注目だ。
映画「犬に名前をつける日」は10月31日(土)シネスイッチ銀座ほかにて全国順次公開。
映画「犬に名前をつける日」
出演=小林聡美、上川隆也ほか
監督・脚本・プロデューサー=山田あかね
【HP】ww.inu-namae.com